運命のドラフト会議 “ボンズ” 真鍋慧(広陵高校・広島)は指名なるか「ドキドキしてきた」

ドラフト会議、広陵高校(広島)の “ボンズ” 真鍋慧 選手に上位指名があるか注目されている。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
「引っかかってもおかしくない素質を持っています。見ていて、ほれぼれするんです、打球の伸び。そして逆方向に大きいのを打てますから、非常に楽しみです。

伊東平 アナウンサー(広陵高校から)
新たなプロ野球選手、誕生なるか。そして数々のOBたちとともに名前を刻むのか。そのワクワクとは裏腹に静けさに包まれている広陵高校です。特設された会見室なんですが、このように多くの報道陣が集まっていまして、本当にその注目の高さをうかがわせるものがあります。

真鍋慧選手ですが、高校通算62本のホームラン。その大きな体、左打ち、その長打力というところから、中井監督は “ボンズ” と命名しました。そして全国の舞台でも活躍をして、“広陵のボンズ”として有名になりました。

その真鍋選手なんですが、きょうのスケジュールを入手することができました。1時間目は体育、サッカーをやったそうです。本人いわくサッカーは苦手だそうです。2時間目は生物、3時間目は日本史。この2科目に関しては、そわそわもあったんでしょうね。あまり記憶がないということでした。そして4時間目は英語表現、そして5・6時間目はロングホームルーム。掃除が終わりまして、ついさきほど、奥の部屋に入っていく姿が見えたんですが、現状はまだ姿を現していないという状況です。

きのう25日、独占取材をした真鍋慧選手の声です。

広陵高校 真鍋慧 選手
「やっとドキドキしてきたというか、楽しみが強いです。やっぱり野球をやっている以上は、プロ野球選手を目指していたので、明確に目指しはじめたのは、やっぱり高校に入学してから。(2年生の)神宮大会ぐらいからそれなりに力というか、挑戦してみたいというか」

― プロへの思い
「誰にも負けたくないなっていうのは、やっぱりもっと強くなります。ほかの高校
よりは絶対、自分たちはやってきていると思うので、練習してきた自信はあります」

― 両親からの言葉
「『自分が決めたことだから、しっかりがんばれ』というか、『悔いがないようにしろよ』と言われました」

「ドキドキしてきた」

伊東平 アナウンサー(広陵高校から)
「ドキドキしてきた」という素直な言葉も漏れましたけれども、それもそうですよね。ただ、真鍋選手、「してきた練習には自信があります」と言い切れるほどの努力というのが最大の魅力です。これは今に始まったことではないんです。

中学時代に所属していました広島安芸リトルシニアの 川上祐 総監督は、当時の真鍋選手について「野球が大好きで練習も手を抜かず、自分の意志で黙々とやっていた」と。常に全力で取り組んでいたということです。そして、「遠くに飛ばす能力というのは、彼の努力のたまものです」ということでした。

その努力は体作りにも表れています。現在、身長はことし1年間でさらに2センチ伸びて、190センチに到達しました。体重は、夏の大会が終わってから3キロ増えて95キロ。入学から比べるとプラス10キロ以上ということですので、本当に努力をして体を大きくしてきたんですね。ただ、本人はまだまだ大きくしたいということでした。

気になるのはその食事。真鍋選手、きょう、お昼をどれぐらい食べたのかなというところなんですけど、やっぱり緊張感あったんですかね。ラーメン一杯。とご飯800グラムということで、いつも通りしっかり食べることができたということです。800グラムですよ。すごい量です。

最後、真鍋選手に「緊張していますか?」っていうふうに聞いたんです。そしたら胸に手を当てて、目をつぶってニコッと微笑んで「楽しみです」というふうに言っていました。プロでの上位指名、さらには大学進学、両にらみでこの後、運命の瞬間を待ちます。

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