ウクライナ西部で観光回復の兆し 戦後に「被災地ツアー」も

取材に応じる、ウクライナ観光開発庁のマリアナ・オレシキウ長官=24日、キーウ(共同)

 【キーウ共同】ウクライナ観光開発庁のマリアナ・オレシキウ長官は26日までに、ロシアによる侵攻が長期化する中、前線から遠いウクライナ西部で国内観光客の「回復の兆しがある」と述べた。宿泊客を対象にした観光税収入に顕著な増加が見られるという。終戦後には国内外から被災地を訪れて戦争について学ぶツアーを開催したいとの意向も示した。

 共同通信の単独取材に24日答えた。オレシキウ氏によると、戦火にさらされる東部や南部では低調が続くが、西部のリビウ州などでは国内観光客が増加し、リゾート地ブコベリでは宿泊施設も活況だと説明。「侵攻前に比べ観光税収入が2倍近くになっている地域もある」と指摘した。

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