1ホールで3球ロストの“12” 日本アマ覇者・中野麟太朗「何してんだろう…」

ことしの「日本アマ」覇者・中野麟太朗は苦しいスタート(撮影/内山孝志朗)

◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 初日(26日)◇ロイヤルメルボルンGC(オーストラリア)◇7055yd(パー71)

中野麟太朗(早大2年)は「何してんだろうって思っちゃって。本当にあたふたしましたね…」と痛恨のホールを振り返る。ことし6月の「日本アマ」を制した自信を胸にアジア・太平洋地域のNo.1アマを決める大舞台に臨んだが、思い描いていた理想とは程遠い初日となってしまった。

冷たい風が吹き付ける午前8時14分に1番からスタート。前半8ホールは1バーディ、2ボギーと耐えたが、10番(パー5)で大トラブルに見舞われた。

オーストラリア人キャディとのコミュニケーションは問題なし(撮影/内山孝志朗)

ティショットでフェアウェイを捉え、ピンまでは230yd。強いアゲンストの風も考慮して3Wで放った2打目は、グリーンを大きく飛び越えて奥のブッシュに飛び込んだ。探しにいったボールを見つけられず、戻って2Iで打ち直した4打目も左に引っ掛けて2球目のロスト。「ボールがなくなったので、借りて打った」6打目もグリーン付近のブッシュに消えた。

1ホールで3球ロストの「12」を喫した。「キャディさんとも相談して、グリーンも見えていたので『行ける』っていう自信を持って打ったんですけど…。風に勝っちゃうんだなと思ってビックリした」と苦笑いを浮かべた。

2日目に巻き返す(撮影/内山孝志朗)

12番、17番(パー5)でバーディを奪ったが、10番が響いて10オーバー「81」。85位で初日を終えた。「10番だけは…。ちょっとショックでした」と肩を落としたが、まだ18ホールある。まずは予選通過の60位圏内へ「(巻き返しが)できると信じて。このコースで良いスコアを出して日本に帰りたい。あしたまた同じことをしたら意味がないので、ちゃんと考えて回りたい」。このままでは終わらせない。(オーストラリア・メルボルン/内山孝志朗)

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