【WS Preview NL】球団創設4年目で勝ち取った伝説の世界一から22年ぶりのリーグ優勝

日本時間10月28日から始まる頂上決戦。ナ・リーグで進出を決めたのはシード最下位からの下剋上でリーグを制したダイヤモンドバックス。球団創設わずか4年目で成し遂げた伝説の初制覇から22年ぶりとなった今回は、チーム一丸となって快進撃を続けている。

球団創設わずか4年目の2001年にワールドシリーズ(WS)を制したダイヤモンドバックス。シーズン21勝のランディ・ジョンソン、22勝のカート・シリング、そしてシーズン57本塁打のルイス・ゴンザレスなどのビッグネームを擁し、3連覇中のヤンキースを撃破した。

あれから22年。5度目のポストシーズン(PS)進出で2度目のWS出場を迎えた。今季のダイヤモンドバックスはシーズン84勝で、地区首位のドジャースから16ゲーム差ながらもカブスに1ゲームの僅差でワイルドカードを獲得した。シード最下位から挑んだワイルドカード・シリーズ(WCS)では、中地区優勝のブリュワーズを下し、地区シリーズ(DS)ではシーズンで後塵を拝したドジャースを撃破した。その勢いのままリーグ優勝決定シリーズ(LCS)に臨むと、昨年のリーグチャンピオンであるフィリーズを4勝3敗の激戦の末に下し、ワールドシリーズへと駒を進めた。

今年のチームには2001年のようなビッグネームはいない。しかし、PS1位タイの16盗塁、送りバントはトップの4つなど、機動力や小技を駆使し、チーム一丸となって勝ち上がってきた。そのなかで好調を維持しているのがリーグ優勝決定シリーズ(LCS)でMVPに選出されたケテル・マルテだ。

LCSでは全7試合で安打を放ち、第2戦からの3試合は連続マルチ安打、第6戦でも2安打を記録し、第7戦でも二塁打を放つ活躍を見せている。

ナ・リーグ新人王候補の筆頭であるコービン・キャロルは、WCSでは打率.571、DSでも.412と活躍したが、LCSに入ると不振が続くも、第7戦では3安打2打点2盗塁と本来の姿を取り戻している。

投手では、シーズン17勝のエース、ザック・ギャレンを筆頭に、3番手には5月にメジャーデビューを果たしたブランドン・ファートを抜擢。先発した全4試合でチームが勝利しており、PSにおいて2先発連続で無四球無失点という史上初の快挙も達成した。

チームを指揮するのは、2000年にヤクルトでプレーしたトーリ・ロブロ監督。日本の野球を通して経験した「スモール・ベースボール」を武器に、チーム一丸となって球団史上2度目のワールドチャンピオンを目指す。

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