Team HRC、2024・25年もレクオーナ、ビエルゲをSBKで継続起用。MotoGPレプソル・ホンダへの移籍はなし

 10月26日、株式会社ホンダ・レーシング(HRC)はスーパーバイク世界選手権(SBK)にTeam HRCから参戦しているイケル・レクオーナとチャビ・ビエルゲの2名と2024~2025年まで2年契約を更新したと発表。両ライダーはTeam HRCからSBKに継続参戦する。

 Team HRCは2020年からホンダのワークスチームとしてSBKに参戦しており、ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SPをベースとしたワークスマシンで戦っている。

 最初の2年間のライダーはアルバロ・バウティスタとレオン・ハスラムが擁されたが、2022年からレクオーナとビエルゲを起用してライダーラインアップを一新した。そして、今回さらに2年契約が更新されて、2025年までレクオーナとビエルゲが継続起用されることが決まった。

 MotoGPに参戦しているレプソル・ホンダ・チームからマルク・マルケスが去ることで、レクオーナがMotoGPに戻ることも噂されたが、今回の発表でそれが実現することはなくなった。

 レクオーナはロードレース世界選手権のMotoGPクラスに、テック3KTMファクトリー・レーシングから参戦した経験を持ち、その後に同チームからSBKに移った。2022年の鈴鹿8耐では優勝、今年はMotoGPでの代役参戦も複数経験した。

 ビエルゲは、Moto2クラスに参戦後に同チームからSBKに移った。2023年は鈴鹿8耐で優勝を経験。今年はSBKでも3位表彰台を1度獲得している。

イケル・レクオーナ、チャビ・ビエルゲ(Team HRC)/鈴鹿8耐テスト

■イケル・レクオーナ
「契約を更新したことで、来年に向けて集中できるのは、とてもいいことだ。HRCは、常にトップレベルで戦い、勝つことを目指してきた。僕たちがそのレベルに到達するためには、相当な努力をする必要がある。2023年の最終戦が終わり次第、新たなシーズンに向けたマシンテストに集中して、パフォーマンスを向上するとともに、結果を出せるようになっていきたい」

■チャビ・ビエルゲ
「Team HRCとの契約を、さらに2年更新できたことをうれしく思う。HRCのワークスチームに入ることは、僕を含めてライダー全員が夢見ることであり、この気持ちはTeam HRCに合流した後も、さらに強くなり続けている。自分のことはもちろん、このプロジェクトとチームのことを信じているため、彼らと一緒に走り続けられることは、モチベーションの源だ。このメンバーだからこそ、できるだけ早く優勝争いに加わるという目標を達成できると信じている。そのために僕も全力で頑張り続けていく」

■桒田哲宏(HRC レース運営室室長)
「イケル・レクオーナ選手、チャビ・ビエルゲ選手と2年近く一緒に仕事をしてきた結果、あらゆる面において彼らを高く評価するようになりました。さらに2年間HRCワークスライダーとして、WSBKでともに戦えることを発表できて、うれしく思っています。彼らは、若く、速く、そして競争力のあるライダーであり、常に前向きな姿勢でチームとともに、あらゆる困難に立ち向かっています。彼らと共有しているこれらの価値観は、競争の激しいレースの世界において、私たちがさらに進歩するためには必須のものです。ライダー、チームと一丸になって2023年の最終戦、そして来年以降の戦いを頑張ります」

レース2で3位表彰台を獲得したチャビ・ビエルゲ(Team HRC)/20223SBK第2戦インドネシア

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