男性講師のセクハラ隠蔽 中学校長に減給12カ月処分 茨城県教委

茨城県庁=水戸市笠原町

茨城県教委は26日、県内の中学校で男性講師が行った女子生徒へのセクハラ行為を隠蔽(いんぺい)したとして、公立中の男性校長(59)を減給(10分の1)12カ月とする懲戒処分にしたと発表した。女子生徒の保護者からの申し出を、自治体の教委に報告していなかった。同日付。

県教委によると、講師は今年1月、女子生徒に対し、交流サイト(SNS)で性的内容を含むメッセージを複数回送信。校舎内でも、制服の上から女子生徒の体を触っていた。講師は県教委の聞き取りにセクハラ行為を認め、3月末に任用期間満了で退職した。

校長は3月、女子生徒の保護者からの連絡で講師のセクハラ行為を把握。だが、保護者から「(セクハラ行為の)把握は『一部にとどめて、公にしないでほしい』という話があった」(県教委)ため、校長の判断で自治体の教委には報告しなかったという。

県と県教委は、元講師に退職金と教員免許の返納を求める方針。

女子生徒の保護者が5月、元講師の処分について自治体の教委に報告するよう求めて発覚した。県教委に報告があったのは6月だったという。

県教委は同日、飲酒運転したとして、坂東市立東中の男性教諭(33)も懲戒免職にしたと発表した。

教諭は9月、同県結城市内の飲食店で午後8時~11時55分ごろまで、生ビール中ジョッキ2杯、ワインをグラス1杯、ハイボール1杯を飲んだ。翌日午前0時10分ごろ、店舗近くの駐車場からマイカーを運転し、200メートルほど走ったところで県警結城署に摘発された。

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