「なんでこんなところに…!?」駐車場に1匹でぽつんといた生後間もない子猫が成長!『なんて運の良い子猫』『本当に大切に育ててるのが伝わる』

生まれたばかりの子猫がまさかこんなところに…!?YouTubeチャンネル『ゆめちゃんねる_ミスターと愉快な仲間たち』に投稿されたのは、後に愛猫となる小さな子猫を拾ってから、ミルクを卒業するまでの日々の記録を映した1本の動画です。

家族で奮闘した子猫育ての日々を映したこちらの投稿は、YouTubeでは292万回以上再生され、1600件以上のコメントも寄せれられています。

駐車場で寂しく鳴いていた赤ちゃん猫を懸命に育てた家族

2019年の4月末、飼い主さんはお昼ご飯を食べに、回転寿司のお店を訪れました。しかしこの日、飼い主さんは1匹の赤ちゃん猫と思いがけず出会うことになります。

駐車場のどこからともなく響く猫の声。飼い主さんがよく見てみると、駐車スペースの1区画に、子猫が1匹だけでぽつんと落ちていました。

子猫はまだ目も開いていないようで、悲しそうな声で懸命に鳴いていますが、近くを見渡しても母猫の姿は見えません。

なぜこんなところに子猫が?

飼い主さんは、駐車スペースのど真ん中にいた子猫が車にひかれたり、外敵に襲われてはと、タオルで包んで急ぎ保護することにしました。子猫はかなり弱っている様子で、動きに元気さはありません。

不安なのか、母猫を呼んでいるからか、鳴き声だけはあげ続ける子猫を心配しながらも、昼ご飯を中止して、急いで動物病院へと向かいました。

動物病院で診察を受けると、子猫の体重は100gに満たず、軽度の低体温であること、そして、生まれてから1日も経っていないであろうことが告げられます。また、お腹にはへその緒もついたままです。

飼い主さん家族は、保護した子猫に「ゆめ」ちゃんと名前を付け、予断を許さない状況の中、できる限りのお世話を手探りで懸命に行い始めました。

スポイトからミルクを飲むゆめちゃん

小さなゆめちゃんはまだ自力で排泄もできないため、お尻を刺激してトイレを促します。また、ミルクは小さな口にも入るスポイトで、少量ずつを短時間間隔であげるようにしました。

飼い主さん家族の中では、なぜかママがあげると比較的よくミルクを飲んでくれたため、ゆめちゃんのミルクタイムはママの活躍の場となります。

保護5日目にはへその緒がポロリと取れ、10日目からは目が開き始めるなど、小さなゆめちゃんは家族みんなに可愛がられながら、少しずつ、けれども着実に成長を遂げてくれました。

保護してから2週間が経ち、体つきも丸みを帯びてふっくらとし始めた頃には、スポイトから哺乳瓶での授乳に移行することに。しかし、大きくなってきたとは言え、まだまだ哺乳瓶よりも小さなサイズのゆめちゃんです。

哺乳瓶でミルクをごくごく飲めた!

この頃には、ゆめちゃんの両目もぱっちりと開き、さらに可愛い顔つきになりました。

また、ゆめちゃんにはお母さん猫や、きょうだい猫がいないため、飼い主さん家族が先生役となってゆめちゃんのよちよち歩きの練習を促してあげるなど、お世話の内容も変化していきます。

練習の甲斐あってか、ゆめちゃんの足腰はしっかり鍛えられていたようで、寝床として用意してもらったボックスをよじ登れるほどのパワーを身につけることができました!

歩く練習もしてみようね

保護して3週間を過ぎる頃には、飼い主さんがゆめちゃんを呼ぶと、まだ少しおぼつかない足取りながら、駆け足でそばにやって来て甘えてくれるようになりました。

ゆめちゃんは、まだ視力が完全ではないつぶらな瞳で、じーっと飼い主さんを見つめてきます。こんなにも訴えかけるように見つめられたら、みんながゆめちゃんの虜になってしまいそうです。

可愛い顔つきに成長しているゆめちゃん

ミルクの準備中に段ボール箱に入って待ってもらったり、保護して2度目のお風呂に入れた時には、小さな体から出ているとは思えないほどの大きな声を響かせて、ゆめちゃんが元気に成長している証を見せてくれています。

お風呂を頑張った後は、毛布に包んでもらい、大好きなママの腕の中ですやすや眠りました。

お風呂で疲れちゃったかな?頑張ったね

まもなく生後1ヶ月齢を迎える頃、ゆめちゃんは走ることもできるようになり、動きがどんどん活発になっていきます。

「イヤだ!」という意思表示もわかりやすくなるなど、どんどん感情表現が豊かになって、飼い主さん家族とのコミュニケーションにも幅が生まれました。

今はイヤ!

そして、いよいよ離乳食にもチャレンジ!苦戦する子猫も少なくありませんが、ゆめちゃんはさっそく興味津々です。

また、おもちゃを相手に、ゆめちゃん流の猫パンチやキックもできるようになりました。ひとり遊びも上手にできて、楽しそうです。

おもちゃとバトルするゆめちゃん

活発に動くゆめちゃんの寝床が少し手狭になってきたのもあり、新しいゆめちゃん用のハウス(ケージ)も用意してあげました。

これまでより広々としているので、どうかな?と見守っていた飼い主さんも安心するほど、さっそくぬいぐるみをそばに置いてうとうとしてみたりと、気に入ってくれたようです。

しかし、ケージから出たい時もやはりあるようで、そんな時には鳴き声を響かせて大騒ぎ!ゆめちゃんはケージ越しにドタバタとアピールしています。

扉を開けてあげる頃には、扉の柵の部分に必死にしがみついて、「絶対に出る!」という強い意思も感じさせるような姿になっており、その微笑ましさは見ている人をクスッと笑わせてくれます。

いま出してあげるから待ってね

こうしてゆめちゃんは、たった1匹で母猫とお別れし、生まれてすぐに陥っていた命の危機を回避して、素敵な家族の一員となることができました。

生後1日齢の子猫が母猫なしに大きくなることは、屋外での環境ストレスや交通事故の危険がない人工哺育と言えども、簡単なことではありません。無事にミルクを卒業できるほどに成長できたのは、飼い主さん家族の懸命な子猫育てがあったからこそです。

その後、ゆめちゃんは飼い主さん家族に引き続き愛されて育ち、見事な美猫さんに成長しています。

みんなに愛されて育ったゆめちゃん

ゆめちゃんの保護から離乳までの記録を映した投稿には、『温かい心の方に見つけてもらったのは子猫ちゃんが強運ですね』『体は小さくても力強く生きるゆめちゃんの姿や主様の温かい気持ちと行動力に涙が止まりませんでした』『耳も聞こえず目も見えない、さぞ不安だっただろうけど主さんが居たから救えた命です』など、温かいコメントがたくさんあふれました。

新たな保護猫「きい」ちゃんも家族に加わって、飼い主さん家族と暮らすゆめちゃんの最新の様子は、他の投稿からご覧いただけます!ぜひチェックしてみてくださいね。

ゆめちゃん、飼い主さん、この度はご協力いただき誠にありがとうございました!

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