【アテネ共同】欧州中央銀行(ECB)は26日、ギリシャの首都アテネで理事会を開き、主要政策金利を4.5%で維持すると決めた。金利据え置きは11会合ぶり。インフレ率がピーク時の半分以下に鈍化しており、利上げを見送り物価の動向を見極める。
ECBの急ピッチな金融引き締めにより、企業の融資需要が落ち込むなど景気減速への警戒感が出ていた。物価上昇率はECBが掲げる2%の目標を上回っているが、ラガルド総裁は26日の記者会見で政策金利について「十分に長い期間維持すれば、インフレ率を目標に戻すのに大きく寄与するだろう」と表明した。