北海道大法学部の右腕、5位指名 独立リーグで鍛えた宮沢

西武から5位指名を受け、ポーズをとる四国の独立リーグ「徳島インディゴソックス」の宮沢太成投手=26日午後、徳島県藍住町

 26日に開催されたプロ野球のドラフト会議で、異例の経歴を持つ宮沢太成投手(24)が西武から5位指名を受けた。現役の北海道大生で、四国の独立リーグ「徳島インディゴソックス」所属。「しびれる場面で任せてもらえる選手になりたい」と早くも意気込んだ。

 長野県随一の進学校、長野高出身。2年生の時にチームの投手が足りず、外野手から転向した。北海道大学法学部に進み、考えながら実践するスタイルで鍛えると昨年3月に球速が150キロを超え始め、プロを意識するようになったという。

 そこで選んだのが徳島インディゴソックス。近年ドラフト指名選手を出し続けており「一番(夢に)近かった」と大学の野球部を退部して今年、飛び込んだ。見事に目標を果たし、徳島県の商業施設にファンを集めた記者会見で歓声を浴びた。

 競技のエリートとは無縁な環境で成長し「思い切って踏み出す一歩を象徴する存在になれれば」と誇らしげ。西武の渡辺久信ゼネラルマネジャーは「フォークボールがいいから、すごく魅力がある。頭がいいと聞いている」と入団を心待ちにした。

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