宇宙開発で欧米と「協力継続」 ロシアのプーチン大統領

モスクワ郊外の宇宙関連企業を訪れたロシアのプーチン大統領=26日、コロリョフ(AP=共同)

 ロシアのプーチン大統領は26日、ウクライナ侵攻を巡る欧米諸国との関係悪化の下でも各国との宇宙開発分野の協力は続けると述べた。モスクワ郊外での若手研究者らとの対談で語った。

 プーチン氏は「宇宙での協力は続き、国際宇宙ステーション(ISS)は稼働している」と述べ、ISSを共同運用する日米欧との協力を維持する意向を示した。

 老朽化が指摘されるISSへの参加を2028年まで延長した今年4月の決定は「時限的なものだ」と説明。27年には独自ステーションの最初のモジュールを打ち上げると強調した。

 プーチン氏は「国家の威信は宇宙開発抜きにはあり得ない」と述べ、宇宙分野の優先を約束した。(共同)

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