ボーヴェ電光石火弾にルカクが驚異のEL14戦連発! GS3連勝のローマが週末インテル戦に弾み【EL】

[写真:Getty Images]

ヨーロッパリーグ(EL)のグループG第3節、ローマvsスラビア・プラハが26日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが2-0で勝利した。

前回大会準優勝のローマはグループステージ2連勝と上々の滑り出しを見せる。今節からは同じく2連勝で首位に立つスラビア・プラハとの連戦に臨んだ。今週末にインテルとのビッグマッチを控えるなか、1-0で競り勝った直近のモンツァ戦からは先発5人を変更。GKにスヴィラールを起用したほか、両ウイングバックにチェリク、ザレフスキを起用。ジョレンテを3バックに入れ、クリスタンテを中盤に戻し、ルカクの相棒にはエル・シャーラウィを据えた。

グループG注目の首位攻防戦は開始早々に動く。キックオフから45秒過ぎ、エル・シャーラウィが相手陣内左サイド高い位置でボールを奪取。内側でサポートに入ったボーヴェが横パスを受け、ボックス手前左から右足のコントロールシュートを放つと、これがゴール右上隅の完璧なコースを射抜いた。

生え抜きMFの鮮烈な一撃によって最高の滑り出しとなったローマは、アウェイチームの反撃を冷静に撥ね返しながらカウンターを軸に追加点を目指す。すると17分、ハーフウェイライン付近で相手と入れ替わったエル・シャーラウィの突破からボックス左でラストパスを受けたルカクがニア上へ強烈な左足のシュートを突き刺し、エバートン、インテル時代から継続するEL連続ゴールを14試合に更新した。

効率よく得点を重ね完全に試合の主導権を掌握したローマは、以降も冷静にゲームをコントロール。相手にボールを持たせながら自陣でしっかりと撥ね返し、以降もアワールやエル・シャーラウィを起点にフィニッシュまで持ち込む。ただ、エル・シャーラウィやルカクのボックス付近での決定機は相手DFの最後の粘りに遭い、前半の内に勝負を決める3点目は奪えなかった。

迎えた後半、殊勲のボーヴェを下げてパレデスをハーフタイム明けに投入したローマ。この交代でよりゲームコントロールに重きを置きながら、アルゼンチン代表MFの展開力を活かした攻撃で試合を決めるゴールを目指す。

序盤の守勢を凌いだ後、得意のカウンターを繰り出していくと、63分にはペナルティアーク付近でチェリクから丁寧な横パスを受けたエル・シャーラウィに決定機。しかし、狙いすました右足のダイレクトシュートは惜しくもクロスバーを叩いた。

その後、70分を過ぎてエル・シャーラウィ、ルカクらをベンチに下げて逃げ切り態勢に入ったローマは、危なげなくスラビア・プラハの攻撃を撥ね返していく。試合終了間際にはベロッティに決定機が訪れたが、ボックス右からニアを狙ったシュートは相手GKの好守に阻まれ、最後まで3点目を奪うことはできず。

それでも、スラビア・プラハとの首位攻防戦を制しグループステージ3連勝を飾ったローマは、良い形でインテルとのビッグマッチに臨む形となった。

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