【奈良の紅葉2023】静寂に包まれた二種の日本庭園に色づく「依水園」の紅葉の美|奈良市

【奈良の紅葉2023】静寂に包まれた二種の日本庭園に色づく「依水園」の紅葉の美|奈良市

奈良県奈良市の中心部にある『依水園』は東大寺と興福寺の間に位置していながらも周りから隔絶され、静謐を保つ美しい日本庭園。国の文化財として名勝に指定されている。

奈良を代表する池泉回遊式庭園で、江戸前期の「前園」、明治期の「後園」と、二つの時代の様式で造られた景観を楽しむことができる。

どちらの庭園も四季を通して見ごたえがあるが、紅葉の時期の美しさは格別。

入口のすぐ右手に位置する「前園」は、周りから隔絶されたつくりの空間。
水音さえ聞くことのできる静けさと、鮮やかに色づいたイロハモミジの取り合わせは、江戸文化人の卓越した美的感覚を今に伝えてくれる。

「後園」は、若草山、春日奥山、隣接する東大寺南大門を借景とし、池に映る花木や、はるかに広がる空までも取り込んだ開放的な空間。
美しく色づいたドウダンツツジやイロハモミジが池に映り込む光景は見ものだ。

今年の紅葉の見頃もおよそ例年通りで、ドウダンツツジの紅葉見頃は10月末~11月中旬頃、イロハモミジの紅葉見頃は11月初旬~12月初旬頃となっている。

前園内の「三秀亭(さんしゅうてい)」では美しい庭園を眺めながら食事や抹茶をいただくこともできる。

静かでゆったりとした時が流れる『名勝 依水園』で、美しい日本の美に酔いしれる1日を過ごしてみてはいかが。

紅葉の見頃予想

10月下旬~12月初旬

寧楽美術館では企画展や特別陳列も開催

園内に併設されている「寧楽(ねいらく)美術館」では、2023年12月24日(日)までの期間、企画展『「やきもの用語実見展」 虫喰い、口紅ってなんだろう?』を開催中。

やきものの製作技法や見どころに関する用語を、実際の事例とともに紹介する面白い企画展。やきものの奥深い世界にはまってしまうかも。

青花魚介文鮑形鉢(古染付) 景徳鎮窯 個人蔵 中国・明時代 17世紀

また、重要文化財の田能村竹田筆『亦復一楽帖(またまたいちらくじょう)』(全十三図)の第六図「風雨夕掩門」 を2023年11月1日(水)~16日(木)の期間で公開。

紅葉とともに、日本の文化や芸術を堪能しよう。

入園料

(寧楽美術館含む)一般 1,200 円、高校生・大学生 500 円、小・中学生 300 円

駐車場とアクセス情報

<駐車場>

<アクセス>
近鉄奈良駅より、徒歩約15分(東大寺西隣)

名勝依水園(めいしょういすいえん)・寧楽美術館(ねいらくびじゅつかん)

  • 住所/奈良県奈良市水門町74
  • 電話/0742-25-0781
  • 営業時間/9:30~16:30備考/入園は16:00まで
  • 定休日/火その他休業日/火曜日が祝日または休日の場合は開園し、翌平日に休園
  • 駐車場/無

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