やや小玉だが、糖度は高く ラ・フランス全国へ、天童で出荷式

出荷が始まったラ・フランス。選果作業も本格化している=天童市のJAてんどうラ・フランスセンター

 天童市が生産量日本一を誇るラ・フランスのJAてんどうの出荷式が26日、同市の同JAラ・フランスセンターで行われた。6日の強風で市内西部を中心に落果被害が発生したことなどから、平年に比べ約3割少ない1100トン前後の出荷が見込まれるという。

 今季は7月後半から9月上旬まで猛暑で降雨も少なかったことから、平年よりやや小玉傾向だが、太陽の光を十分に浴びたことで糖度は高いという。収穫期は今月13~22日だった。

 式には関係者約60人が出席し、金平芳己組合長が「非常に厳しい栽培環境だったが生産者の努力で1200トンの荷受けをいただいた。丹精込めて育てたラ・フランスを、責任を持って販売していきたい」とあいさつ。関係者がテープカットを行い、5キロ入り2千ケースを積んだトラックが関東・関西方面に出発した。

 県産ラ・フランスの今季の販売開始基準日は主力の予冷品が27日、早熟処理を施すエチレン処理品が23日となっている。

出荷が始まったラ・フランス=天童市のJAてんどうラ・フランスセンター

© 株式会社山形新聞社