県、企業認定制度を創設 女性の活躍推進など6基準

サクランボをモチーフにした認定マークが入ったパンフレットを手にする担当者=県庁

 県は本年度、ワーク・ライフ・バランスや女性の活躍に取り組む県内企業を認定する独自制度「やまがたスマイル企業認定制度」を創設した。中小を含む企業に取り組みを促し、裾野を広げるのが狙い。3段階の認定基準を設け、取得しやすいよう制度設計をしている。求職者に対する県内企業の魅力発信効果も見込む。

 「安心して働ける風土づくり」や「仕事と家庭生活の両立支援」など、県が定める六つの基準の達成数に応じ、3段階で認定する。二つ以上達成で第1段階の「スマイル企業」、三つ以上で「ゴールドスマイル企業」、五つ以上で「ダイヤモンドスマイル企業」とし、認定マークが使用できるほか、制度融資の金利優遇などが受けられる。

 六つの基準にそれぞれ、「子育て支援などの研修を実施している」「介護休業を3日以上取得した従業員がいる」など2~7項目のチェックリストを設定。各1~2項目のクリアで、その基準が達成となる。趣旨の似た認定制度として、国の「くるみん」や「えるぼし」があるが、比較的認定を取得しやすくすることで、取り組みを始めるきっかけにしてもらう考え。

 認定申請は、県ホームページ内の申請書を使用する。第1回の認定決定は12月を予定し、認定期間は3年。問い合わせは県雇用・産業人材育成課働く女性サポート室023(630)3245。

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