茨城・土浦、29日から 花火大会の魅力伝える 鑑賞講座や音楽フェス

夜空を彩るワイドスターマイン(昨年の大会)

11月4日に開かれる土浦全国花火競技大会に合わせ、茨城県土浦市内では10月末から、花火鑑賞講座や音楽フェス、臨時の観光案内所開設など、観光客をもてなして花火への理解を深めてもらうイベントが相次いで開かれる。

市民花火鑑賞講座(土浦全国花火競技大会実行委主催)は29日午後1時半から、大和町の市民ギャラリーで行う。「花火プロデューサー」として利根川大花火大会(境町)などの企画運営に関わる筑波大学生、穂戸田勇一さんと、「花火観賞士」で元副市長の小泉裕司さんが、前年の大会を振り返った上で今年のトレンド解説や優勝を予想する。

小泉さんら花火鑑賞士による「花火セミナー」も大会前日の11月3日と当日の4日にあり、午後2時から同所で大会情報を事前解説する。

解説の中では、内閣総理大臣賞を授与される土浦花火と秋田・大曲の花火大会との関わりなども紹介される。小泉さんは「花火の魅力、花火への思いを伝えたい」と話す。

音楽イベント「ウエルカム・フェスティバル」は4日正午から、同市川口の川口町バス停前広場で開かれる。土浦吹奏楽団、倉田沙紀さんと高野綾さんによるマリンバデュオ「MS.MALLETS」、サックスとピアノによるジャズ演奏「宇津木紘一&John Nakayama」の3組が出演する。

市観光ボランティアガイド協会(金丸興治会長)は、4、5の両日、同市中央の観光施設「まちかど蔵 大徳」前と、亀城公園(土浦城址(じょうし))櫓門(やぐらもん)前の2カ所で観光案内所を特設する。店蔵が並び城下町の風情が残る中心街や城趾を約30分で案内する(無料)。

幹事の佐藤文夫さんは「花火大会を見に訪れる人たちに土浦の魅力が伝われば」としている。

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