南極の自然、魅力伝える 切り出した氷に歓声 元観測隊長の石沢さん講演 諫早・長田小

南極の氷に歓声を上げる子どもたち=諫早市、市立長田小

 長崎県諫早市西里町の市立長田小(真﨑哲也校長、241人)で25日、南極地域観測隊第53次越冬隊(2011~13年)の隊長を務めた石沢賢二さんが、南極の自然環境や魅力などについて講演した。
 同校の創立150周年記念行事の一環。昨年度同校が特別賞を受賞した、第1回南極・北極SDGs探究学習コンテスト(日本極地研究振興会主催)で、石沢さんがアドバイザーとして協力した縁で企画した。
 体育館であった講演会で、石沢さんは「南極から地球とヒト(人間)のことを考えてみよう」と題し講演。「北極と南極、寒いのはどっち?」など問いを投げかけながら、追いかけっこをするペンギンの映像や、南極での生活の様子を紹介。児童らは「南極では雨は降りますか」、「どうしたら南極に行けますか」など積極的に質問した。
 会場内には写真パネルや防寒服なども展示。児童らは歓声を上げながら、南極の氷山から切り出した氷に触れるなどして楽しんだ。6年の西山陽菜子さん(12)は「(瞬時に凍り付く)シャボン玉の映像がすごかった。南極の話を初めて聴いて、将来行けたらいいなと思った」と目を輝かせていた。

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