レンタカーから女子高校生の遺体が見つかった事件から1週間 これまでのまとめ

 上三川町の路上でレンタカーから高校生の遺体が見つかり、男が逮捕された事件から26日で1週間。事件の解明に向けて警察の捜査が続いています。これまで分かっていることをまとめました。

 この事件は19日の午前3時10分ごろ、上三川町坂上の路上で、パトロール中の下野警察署の警察官が低速で走ったり停止したりする不審な車両を発見し、乗っていた男に職務質問をしたところ、レンタカーの後部座席から女子高校生の遺体が見つかったものです。警察は遺体を遺棄したとして、埼玉県熊谷市の職業不詳・安栖達也容疑者(28)を現行犯逮捕しました。

 その後、遺体の身元は千葉県柏市の高校1年15歳と判明しました。警察によりますと、女子高校生は発見された当時、通っていた高校の制服とみられる服装で後部座席に横たわった状態で全身を布のようなもので覆われていたということです。遺体の隣には空のスーツケースがありました。首など全身には、複数のあざがあり、司法解剖の結果、死因は首を圧迫されたことによる窒息死でした。

 女子高校生は今月(10月)17日まで高校へ登校し、18日から欠席していました。

 17日の下校後に東京都内の駅を利用し、安栖容疑者も同じ日に都内にいたとされ、2人が待ち合わせをした可能性があります。

 また、捜査関係者によりますと安栖容疑者は、13日に宇都宮市内でレンタカーを借り、1週間以上借りることになっていました。逮捕されるまでの間、東京都や埼玉県、群馬県など関東地方を行き来して、19日の未明に県内へ入ったとみられます。遺体発見の前日の18日には、安栖容疑者が群馬県内のホームセンターや薬局などに立ち寄っていたことが分かっていて、県警は、複数の商品の購入を確認しており、目的などを調べています。

 埼玉県に住む28歳の容疑者と千葉県に住む15歳の女子高校生。いまだ不明なのは、「2人の出会った経緯」です。県警が、車内などから合わせて5台の携帯電話を押収していたことも判明しました。県警は2人が交流サイト・SNSで知り合った可能性もあるとみて、通信記録の解析を進めています。

 安栖容疑者は逮捕直後の取り調べで容疑を認めましたが、その後は黙秘を続けていて、県警は押収品の解析や移動経路の捜査を続けています。

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