成田(青森・弘前工業高)、西武4位指名「日本背負う投手に」 目標は藤川球児さん

野球部の仲間たちに胴上げされ笑顔を見せる成田=26日夜、弘前工業高校

 プロ野球のドラフト会議が26日、東京都内で行われ、弘前工業高校の成田晴風(はるせ)投手(17)=青森県大鰐町出身=が埼玉西武ライオンズから4位指名を受けた。青森県弘前市の同校で記者会見が行われ「素直にうれしい。将来は日本を背負える選手になりたい」と喜びをかみしめながら語った。

 成田は、ともに吉報を待った父正人さん(43)、母絵望さん(43)、妹都乃さん(大鰐中1年)と握手で喜びを分かち合った。野球部員たちは、成田を胴上げして祝福した。

 1年生の頃から最速140キロを超えたが甲子園には出場できなかったため、「もうちょっと下位指名になると思っていた。びっくりした」と成田。身長185センチ、体重86キロの恵まれた体格に加え、最速150キロの直球は将来性を感じさせる。

 小学生では地元の「あじゃらBBC」で野球をしながら、両親が学生時代に打ち込んだ陸上競技や、同町で盛んなスキーの距離競技で身体を鍛えた。「投手は足腰が大事。小さい頃から走っていたからこそ、良い体に恵まれた」と振り返る。

 目標の選手に同じ右腕で「火の玉ストレート」が代名詞の元阪神・藤川球児さんを挙げ、「伸びがあって浮き上がって見えるような、藤川選手を超えるストレートを投げたい」と力強く語った。

 青森県関係ではこのほか、青森大学の庄司陽斗(はると)投手(22)が横浜DeNAベイスターズから、八戸学院光星高校の中澤恒貴内野手(18)が福岡ソフトバンクホークスから、それぞれ育成4位で指名を受けた。

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