地域経済けん引へ決意 商工業発展の原動力 上越商工会議所 50周年記念式典 350人出席

高橋信雄会頭をはじめ出席者による鏡開きが行われ、上越商工会議所の新たな歴史の幕開けを祝った

上越商工会議所の創立50周年記念式典が26日、上越市西城町3のデュオ・セレッソで行われた。日本商工会議所(日商)の荒井恒一理事・事務局長をはじめ上越商工会議所と交流がある県内外の商工会議所会頭、花角英世知事、中川幹太市長ら350人が出席。「地域唯一の総合経済団体」として地域経済をリードしてきた歴史を振り返り、今後人口減少や物価高騰など山積みの課題に向き合い、地域経済をけん引する決意を新たにした。

上越商工会議所は1973年10月1日、県内で2番目に設立された直江津商工会議所と高田商工会議所が合併して生まれた。以来50年、歴代会頭を中心にバブル経済崩壊、リーマン・ショック、新型コロナウイルス感染拡大といった幾多の経済危機を乗り越えてきた。また、直江津港周辺のエネルギー関連投資、北陸新幹線開業、中心市街地の活性化といったプロジェクトの推進役を果たしてきた。

高橋信雄会頭は「先達は幾多の経営課題や諸問題を乗り越え、商工業者の指導に努めてきた。地域の中小企業は人口減少や人手不足、後継者不在など多くの経営課題に直面している。地域経済団体として事業者にとり身近で頼りになるよう、企業の課題解決を支援し、地域の商工業発展に努める。上越が交通の要衝であることを生かし、ビジネスや観光における交流拡大を図る」と述べた。

日商の小林健会頭(三菱商事相談役)は「予測困難な状況が続く経済情勢下にあって、今こそ商工会議所創設者、渋沢栄一の『逆境の時こそ、力を尽くす』という信念に学び、民間が成長の原動力という当事者意識を持ち、変革に挑まねばならない。上越商工会議所が取り組む企業変革の支援や地域の魅力発信の取り組みは素晴らしい。今後も商工会議所が中核となり、地域発展に大きな役割を果たすよう期待している」と祝辞を寄せた。

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