【天皇賞・秋/データ攻略】ジャックドールとガイアフォースの「100 or 0%」 穴馬2頭の評価が真っ二つ

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今週は東京競馬場で天皇賞・秋(芝2000m)が行われる。世界最強馬の称号を得たイクイノックスと同馬をダービーで下したドウデュースが3度目の激突。スーパーGII・札幌記念を制したプログノーシスを含めた3頭が上位人気の想定となっている。

ここでは、ジャックドールとガイアフォースの穴馬候補2頭にフォーカスした「100 or 0%」データを取り上げる。

◆【天皇賞秋2023予想/データ攻略】イクイノックスとプログノーシスの「100 or 0%」 人気馬2頭の明暗とは

■ジャックドールは【3.0.0.0】条件合致の可能性大

昨年の天皇賞・秋は4着。この馬の戦法から、レース後に賛否両論入り乱れたことは記憶に新しいだろう。「逃げるべきだった」「馬を一番知る騎手の判断だから控えて正解」。あれから1年、人馬ともにリベンジを期する今回は以下のデータが該当する可能性が高いと見た。

・前走から中2カ月以上かつ逃げ戦法【3.0.0.0】

馬券内率どころか勝率換算でも“100%データ”に該当。間隔をあけて臨むジャックドールと逃げ戦法の相性は際立っている。

むろん、ここで取り上げたデータはゲートが開いた瞬間に水の泡と化す可能性すらある。とはいえ今年の出走馬にパンサラッサはおらず、先手を主張すれば逃げ戦法は叶いそう。3走前の大阪杯はスターズオンアースを抑えての逃げ切り勝ち。その再現を期待するにはうってつけのシチュエーションだ。

■ガイアフォースに立ちはだかる【0.0.0.14】の壁

ジャックドールとは対照的に“0%データ”該当馬となってしまうのがガイアフォース。春は安田記念4着など一線級の馬相手に好走した馬。イクイノックス、ドウデュースと同じ4歳世代の素質馬が受けるマイナスデータはこちら。

・前走オールカマーで2着以下【0.0.0.14】

該当馬すべてが馬券外の“0%データ”に抵触。GI馬アルアインや前年の天皇賞・秋3着馬ステファノスなどラインナップは豊富だが、いずれも馬券内には届かなかった。

菊花賞ではアスクビクターモア、ジャスティンパレスらを差し置いて1人気に支持された馬。ポテンシャルは誰もが認めるところだが、今回はローテーション×前走着順のマイナスデータが大きな壁となって立ちはだかる。同世代のトップクラスが集結した今回のメンバー相手では分が悪いとの判断を下す。

◆【天皇賞秋2023特集】予想に役立つ馬券攻略ガイド 出走予定馬、予想オッズ、過去10年データ・傾向、追い切りetc.

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

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