19歳男に懲役7~12年求刑 東大前刺傷、11月判決

東大前刺傷事件の経過

 東京都文京区の東大前で昨年1月、大学入学共通テストの受験生ら3人が刺された事件で、殺人未遂や威力業務妨害などの罪に問われた男(19)の裁判員裁判公判が27日、東京地裁で開かれ、検察側は懲役7年以上12年以下の不定期刑を求刑した。検察側は論告で「自殺への踏ん切りをつけるため、他人を殺傷しようとした身勝手な動機」と述べた。弁護側は最終弁論で保護処分を求めて結審。判決は11月17日。

 検察側は無防備な3人を背後から刺すなど危険性が高く、道具を準備するなど計画的な犯行と指摘。共通テストの日に起こした重大事案で、刑罰を科さないことは社会感情に反するとした。

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