高野山の魅力を、より深く VRシアターや地元食材のカフェ「高野山デジタルミュージアム」

昨年オープンした複合型施設「高野山デジタルミュージアム」

 和歌山県高野町の金剛峯寺近くにある複合型施設「高野山デジタルミュージアム」(久保理沙施設責任者)は、より深く高野山の魅力を知ってもらおうと昨年オープンした。歴史的建造物を解説する「VR(仮想現実)シアター」、地元の食を提供する「高野山Café雫」のほか、ショップを併設。同施設を拠点に高野山観光が楽しめるという。

 VRシアターは、250インチの大型スクリーンで文化財の魅力を伝える。映画とは異なり、ナビゲーターが専用のコントローラーを操作しながら解説する。壇上伽藍(がらん)に関する上演をしており、一般公開していない西塔の内部も見ることができる。所要時間は約30分で、料金は一般千円、中学生以下は500円。1日7回上演しており、事前予約もできる。

 カフェでは、地元の食にこだわったオリジナルメニューが味わえる。猿田彦珈琲がプロデュースした「高野山ブレンド」のコーヒー(550円)、地元食材のみで作る「高野山精進カレー」(1180円)などがある。

 おすすめは、地元和菓子店のつぶあんなどの具を、ご当地キャラクター「こうやくん」をかたどったもなかに自分で詰める「自分で作るこうやくん最中」(680円)。人気があり、土産物としても販売している。

【お店情報】 和歌山県高野町高野山360 営業:午前10時~午後5時(食事メニューは午後4時ラストオーダー) 冬季のみ不定休 電話0736.26.8571

大きなガラス張りのカフェ。テラス席からも紅葉を見ることができる
地図 「高野山デジタルミュージアム」

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