太鼓と笛の音が響き渡る降霊の儀式 取材クルーの女性に霊がとりつく 「トンソン荘事件の記録」本編映像

2023年10月27日より劇場公開される、殺人事件の一部始終が収められたビデオに映った“あるもの”を追って、取材班が調査をする過程をフェイクドキュメンタリーとして描いた映画「トンソン荘事件の記録」から、猟奇殺人の真相解明のため、調査に乗り出した制作会社の取材クルーの女性に取りついてしまった霊を降霊させるシーンの、本編映像が公開された。

盛大に飾りつけられた儀式の場には親子3人とみられる遺影が置かれ、降霊の儀式が始まる。祈祷師が激しく舞い、激しいリズムで太鼓がたたかれ、笛の音が鳴り響き、汚れた上着を着せられた女性記者はうつろな目で座り込んでいる。けたたましい儀式が終わり、女性記者の様子が少し変わったことに気づいた祈祷師は、「おまえは誰だ」とすぐさま駆け寄る。祈祷師は3つの遺影のうち2つを伏せて男の子の遺影だけを残し、その女性記者に男の子が降霊していることが分かる。祈祷師はうなり声をあげる女性記者を押さえつけるのだった。

「トンソン荘事件の記録」で描かれるのは、ある猟奇殺人事件の調査の記録映像。1992年、釜山の旅館「トンソン荘」で殺人事件が起きた。旅館のアルバイトの男が恋人を連れ込み、隠しカメラで部屋の様子を撮影。しかし、男はその部屋で恋人を殺害してしまう。逮捕された男は、心神耗弱による無罪を主張したが、判決は無期懲役。そして、仮釈放の1年前に自ら命を絶った。その殺害の一部始終が収められたビデオは、その残虐性から当局によって封印された。しかし、検事の間で話題になったのは、殺害の様子ではなく部屋の鏡に映っていたものだった。それは、男でも恋人でもなく、そこにいるはずのない何かの姿。取材班は、その真相を突き止めるべく調査を開始し、その様子を記録映画として撮影する。

【作品情報】
トンソン荘事件の記録
2023年10月27日(金)より、シネマート新宿・心斎橋ほか全国ロードショー
配給:アルバトロス・フィルム
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