70年以上変わらないまま…裁判の「再審制度」ってどんな制度?課題は? 新潟市中央区で10月28日にシンポジウム・新潟県弁護士会と新潟大学が企画

新潟地裁

 確定した裁判に誤りがあった際に裁判をやり直す再審制度について考えるシンポジウムが10月28日、新潟市中央区の新潟ユニゾンプラザで開かれる。再審で無罪となった事件を担当した弁護士らが講演し、課題を説明する。

 新潟県弁護士会と新潟大学が一般市民向けに開く。

 再審制度は70年以上も改正されていない。県弁護士会は、証拠を開示するか否かが裁判所の裁量に委ねられて格差が生じることや、再審の開始決定に対して検察側が不服を申し立てて手続きが進まないことなどを改善点に挙げている。

 シンポでは、滋賀県の湖東記念病院で2003年に患者の人工呼吸器を外したとして、殺人罪で服役し、その後に再審無罪となった被告人の弁護に当たった井戸謙一弁護士らが講演。パネルディスカッションもあり、シンポ前日に初公判が予定されている「袴田事件」の再審の展望なども考える予定だ。

 午後1時半〜4時半。無料。問い合わせは新潟県弁護士会、025(222)5533。

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