「テレ朝トイレで性被害受けた」 元忍者の志賀泰伸さん調査訴え

志賀泰伸さん

 元アイドルグループ「忍者」メンバーの志賀泰伸さん(55)が27日までに、東京・六本木のテレビ朝日のトイレ内で旧ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長(2019年死去)から性被害を受けたと明らかにした。NHK局内での被害報道もあり、志賀さんはテレビ各局が第三者による調査を行う必要を訴えている。

 志賀さんは1984年、15歳の時にオーディションに合格し、ジャニーズJr.として歌やダンスのレッスンを受け始めた。2回目のレッスン後、東京・原宿の「合宿所」に宿泊した際、喜多川氏から性器を直接触られるなどした。

 しばらくして、テレ朝敷地内にあったプレハブ3階のリハーサル室でレッスン中、休憩のために近くのトイレに入った。後から来た喜多川氏にズボンを下ろされ、性被害を受けたという。

 18歳ごろまでの約3年間で30~40回、被害に遭った。その後、志賀さんは90年に忍者のメンバーとしてCDデビュー。NHKの紅白歌合戦にも出場したが、長年フラッシュバックなどに悩まされ「死にたいと何度も思った」と言う。

© 一般社団法人共同通信社