iforestら4社、ドローンのリモートセンシング技術で「森林価値の見える化」実証実験

同実証は、神山町、地域の山林所有者、地元の林業・流通事業者の協力の元、実施する。木材収穫量は、A:建材、B:集成材、C:チップで予測する。

実証実験の内容

林業では、低い労働生産性や木材価格の低迷が大きな課題となっており、林業DX等による森林資源管理や生産管理の効率化、木材の高付加価値化が重要になっている。

同実証では、徳島県神山町の森林約15haにおいて、リモートセンシング技術を活用したドローン計測によって取得した高精度な「森林デジタル情報(ABC材情報)」と同計測エリアで実際に伐採された「原木収穫情報(ABC材情報)」を比較することで精度検証を行い、森林デジタル情報を活用した立木状態での森林(木材)在庫の見える化(≒森林価値の見える化)を目指していく。

これが実現すれば森林資源管理や生産管理の効率化、木材の高付加価値化が期待される。また同データを活用することで、副次的に森林のCO2吸収量を正確に算定することが可能になり、森林カーボンクレジットの創出等、新たな森林価値を生み出し、カーボンニュートラル社会の実現へ貢献していくという。

実証概要図
事前森林調査の様子
データ解析(左:点群データ、右:オルソ画像)

なお、同実証実験は、2023年11月1日に徳島県神山町の森林2か所(約15ha)においてドローン計測を行い、その後、2023年11月~2024年1月にかけて計測場所の森林を伐採し、実際の丸太の状況とドローン計測により得られた解析結果との突合せによる精度比較検証を行う予定としている。

各社の主な役割

▶︎iforest

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