創立100周年 記念の生け花展 嵯峨御流華道津山司所

嵯峨御流華道津山司所創立100周年を記念した生け花展

 平安時代の嵯峨天皇を始祖とする嵯峨御流華道津山司所が今年創立100周年を迎え22日、記念の生け花展を津山市内のホテルで開いた。

 同市や真庭、美作市などの会員約80人が合作を含む約60点を出品。目玉は秋の雰囲気を演出した大作で、赤と黒の御所車に実を付けた柿の木、赤紫や黄色のケイトウ、オウゴンガシワなどを飾り付けた。柿は白いコケが生えた老木を使い、歴史の流れも感じさせた。土付きレンコンで素朴さを出したり、秋らしく紅葉を散らしたりした作品もあり、多彩な趣向で節目を祝った。

 華道津山司所は1923年に創立。会員が毎月1回の研究会で技術を高め、5年に1回開く展示会で成果を披露している。

 光岡道寛司所長(67)=真庭市=は「生け花は季節を感じながら個性を表現できる芸術。活動を続け、魅力を伝えていきたい」と話していた。

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