熱中症で救急搬送9万1467人 5~9月、過去2番目の多さ

熱中症とみられる人を搬送する救急車=6月、福岡県

 総務省消防庁は27日、今年5~9月に熱中症で救急搬送されたのは全国で9万1467人だったとの確定値を発表した。2018年の9万5137人に続いて過去2番目の多さだった。搬送後に死亡が確認されたのは107人で、搬送者全体の54.9%を65歳以上の高齢者が占めた。

 今年は5月中旬から各地で真夏日を記録し、気象庁によると7~9月の平均気温は3カ月連続で過去最高を更新。搬送者数も高止まりし、月別では5~7月と9月が過去2番目、8月も過去3番目に多かった。

 3週間以上の入院を必要とする重症は1889人で、短期入院の必要な中等症は2万7545人。発生場所は「住居」が39.9%で最多だった。

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