30代男性カップル「良い判決に結びつけたい」 “同性婚訴訟”控訴審が始まる 国に損害賠償求める

同じ性別同士の結婚が認められないのは「憲法違反」だと主張して、同性カップルが国を訴えたいわゆる「同性婚訴訟」で、10月27日、名古屋高等裁判所で控訴審が始まりました。

この裁判は、愛知県内に住む30代の男性カップルが、同性同士の結婚が認められないのは憲法違反だと主張して、国に200万円の損害賠償を求めているものです。

ことし5月、名古屋地裁は「同性カップルを保護する枠組みすら与えていない」などとして、一部違憲との判断を示しましたが、原告側は、「地裁の判断は婚姻以外の制度で対応する余地を残している」などと主張して控訴していました。

27日、名古屋高裁で始まった控訴審で原告側は、「婚姻制度から排除され続けては平等は実現せず、違憲性が解消されることはない」などと主張しました。

一方、国側は「結婚は異性カップルを前提としたものであり、憲法に違反しない」などと主張して、控訴の棄却を求めました。

(原告 鷹見彰一さん・仮名)
「現段階で、結婚ができなかったために苦しんでいる同性婚カップルがいる状態なので、いち早く良い判決に結び付けていけるようにしたいという意気込みでいる」

次の裁判は、来年2月に開かれる予定です。

© CBCテレビ