タクシン氏次女、党首に選出 一族影響を維持、刷新感も

タイ・バンコクのタイ貢献党本部で演説するペートンタン新党首=27日(共同)

 【バンコク共同】タイ政権与党「タイ貢献党」は27日、新党首にタクシン元首相の次女ペートンタン氏(37)を選出した。8月に帰国した党の事実上の指導者タクシン氏が、影響力を維持する体制を整備。世代交代で刷新感も打ち出し、若い有権者の支持拡大を図る。

 タイ貢献党のセター首相は一族と良好な関係にあり、政権運営も安定する。貢献党は5月の総選挙で若者の支持が厚い野党「前進党」に第1党の座を奪われ、イメージ改善の必要性にも迫られていた。

 ペートンタン氏は選出後にタクシン氏派のシンボルカラーの赤のスーツ姿で、首都バンコクの党本部で演説した。

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