27試合24得点の点取り屋…ブンデス首位レバークーゼンにシックが8ヵ月ぶり復帰! 「キャリアで最も幸せな瞬間に」

パトリック・シックが3月5日以来の公式戦出場[写真:Getty Images]

ブンデスリーガ首位のレバークーゼン。そこに頼もしい点取り屋・チェコ代表FWパトリック・シックが戦列復帰した。ドイツ『キッカー』が伝えている。

初のブンデスリーガ制覇へ首位を走るレバークーゼン。シャビ・アロンソ監督率いるチームは今季、MFグラニト・ジャカやDFアレハンドロ・グリマルドという実力者が加わり、MFフロリアン・ヴィルツ、FWビクター・ボニフェイス、DFジェレミー・フリンポンら若きタレントが攻守で存在感を発揮。先発11人の質はバイエルンに引けを取らない。

ただ、長いシーズンを戦い抜いたうえでリーグタイトルを獲得するなら、ベンチにもスタメン組に劣らない選手が必要。2023-24シーズンはまだまだ序盤戦だ。

そんななか、レバークーゼンは26日、ヨーロッパリーグ(EL)グループH第3節でカラバフと対戦し、格下相手に5-1と快勝。フリンポンやDFヨナタン・ター、MFヨナス・ホフマンといった主軸を温存しつつ、後半の早い段階で4点リードとし、ジャカやヴィルツを70分足らずで下げることにも成功した。

しかし、この一戦で最大の収穫は、今年3月から約8カ月間にわたってケガで離脱していたシックが復帰したこと。2020-21シーズンからレバークーゼンに所属するシックは本来の絶対的エースであり、21-22シーズンにはブンデス27試合出場で24ゴールを叩き出したリーグ屈指の点取り屋だ。

62分から途中出場したシックはゴールにこそ絡まずも、3月5日以来となる公式戦復帰に感慨深げ。試合後、「長い間(ケガと)戦ってきた…ゴールを決めたくらい嬉しいよ。勲章を授かったかのようだ」と自身の復帰を噛み締めた。

また、「これほど温かい歓迎は期待していなかった」とピッチに入る際に大きな拍手で迎えてくれたファンへの感謝を語り、「選手キャリアの中で最も幸せな瞬間になったかもしれない」とも。長らく治癒しなかったハムストリングは「もう全く問題ないよ」と胸を張り、今後の活躍を誓う。

「久々の試合は簡単じゃなかった。何分間プレーしたかさえわからないよ。試合はトレーニングと別物だからね。これからリズムを取り戻し、どのように機能していくかを思い出さなくてはいけない…でも、試合ごとに良くなる確信があるよ」

シックが挑むは、今季ブンデス8試合7ゴールのボニフェイスとの定位置争い。すぐにはポジションを取り戻せないだろうが、その競争意識こそがレバークーゼンを強くする。

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