多彩なアート 片上商店街一帯彩る 備前焼や端切れ再利用 30日まで

端切れや使われないデニムなどで仕立てた服

 備前市西片上の片上商店街一帯をアートで彩る「片上古道(こみち)アート散歩」が27日、始まった。備前焼、端切れのデニムで作った服、アクセサリー、絵画、筆文字といった多彩な作品が展示され、芸術の秋を発信している。30日まで。

 住民グループ「片上・炎とアートの街プロジェクト委員会」が地域の活性化を目的に始め、10回目。市内外の作家やアーティスト、クリエーターら21人・組が店舗や交流施設などに出展した。

 老舗旅館「ゑびすや 荒木旅館」には、備前焼のリサイクル素材を使った「再生備前シリーズ」のカップが並ぶ。市出身のNOZUさん(本名・上村憲子さん)は緻密な曼荼羅(まんだら)模様を描く「ドット曼荼羅アート」を出品した。

 28、29日は和洋菓子製造の福井堂駐車場で車に落書きして遊ぶイベントを開く。展示作品を作れるワークショップも予定している。

 マクドナルド吉延洋子会長(56)は「取り組みが地域に浸透してきたと感じている。町並みを散策しながらアートに触れるひとときを楽しんでもらえたら」と話す。

備前焼のリサイクル素材で作った「再生備前シリーズ」

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