パレスチナ・ガザ地区の情勢が緊迫するなか、ヨルダン川西岸地区でも緊張が高まっている。西岸のジェニン難民キャンプでは、子どもを含む一般市民が空爆により命を落とした。 国境なき医師団(MSF)の麻酔科医として現地で活動するエルマ・ウォンが報告する。
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麻酔科医 エルマ・ウォンからの報告
「昨夜2時半ごろ、多くの負傷者が来ていると連絡を受け、病院に着くと20人近い負傷者がいました。難民キャンプで空爆があり、爆発で負傷したのです。 さまざまな患者さんに対応しました。手足を失った人もいました。爆発で飛び散った破片が、胸や腹部、頭部に刺さった人も多くいました。 残念ながら助からない人も…。 厳しい状態の2人を夜通し救命手術しました。いま彼らは集中治療室にいます。一人はまだ危険な状態です 」
(2023年10月25日)
ヨルダン川西岸地区では10月7日以降、少なくとも105人のパレスチナ人が命を落とした。31人は子どもだ。医療への攻撃はすでに96回記録されている。
一般市民と医療は、保護されなければならない。
命を救う活動を、どうぞご支援ください。
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