TikTokはマンガも読める?『葬送のフリーレン』公式が原作マンガを“試し読み”でPR

動画サービスの「TikTok(ティックトック)」では9月29日より日本テレビ系列にて放送が始まったアニメ『葬送のフリーレン』とのコラボ施策として、同作公式アカウントでの試し読み配信をPRした。

TikTokはいわゆる“縦型動画”と呼ばれるスマートフォンに適したショート動画プラットフォーム知られれているが、近年では動画だけでなく画像単体を投稿できる「フォトモード」が利用可能になっている。本施策ではそのフォトモードを活用し、「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中の原作を公式アカウント(@anime_frieren)にて試し読みとして公開している。

画像は『葬送のフリーレン』アニメ公式TikTok(@anime_frieren)より

フォトモードでは最大35枚の画像を一度に投稿することが可能で、横にスワイプすることで画像を切り替えることができる。実際に投稿された試し読みを読んでみたが、ページめくりはスワイプ操作で行うため、一般的な漫画アプリと操作性はさほど変わらないことがわかった。

もちろん本来は動画アプリであるため、左→右にめくる仕様が日本漫画とは相性が良くなく、画像下部に情報欄が被って見えづらい(クリアモードで対処可)などの問題点も見受けられた一方、視聴者がコメントを通じて感想を共有しあっており、コミュニケーションの場として活かされていた。

そして何より“レコメンド”というTikTokの恩恵を享受できるのは非常に大きく、ある程度の表示回数は担保されていることから「全く読まれない…」と悩む駆け出しクリエイターや新規ファンを狙う出版社には大きな魅力となり得る。現に本作の場合も毎度のように30万表示や1万良いねを獲得しており、レコメンド(おすすめ)に載るケースも多々存在していた。

さらに、TikTok側の仕様により、最後のページをめくるとアカウントページが表示され、ランディングページ等への自然な誘導も可能であることから、試し読みに特化したプロモーションにおいて有用かもしれない。(IT情報班)

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