ピレリ、2024年に向けF1メキシコシティGPのフリー走行でC4タイヤのテストを実施へ

 2023年F1第20戦メキシコシティGP(メキシコGP)では、各チームがフリー走行でピレリのC4タイヤのテストを行う。このテストで結論が出た場合は、ピレリは2024年にこのC4タイヤを導入する可能性がある。

 各ドライバーは、事前に割り当てられた通常のタイヤに加えて2セットのプロトタイプタイヤをフリー走行1回目、もしくは2回目で使用する予定だ。ピレリは金曜日のセッションからデータを収集し、その後情報を分析して2024年に使用するタイヤとして承認するか否かを決定する。

 なお、ピレリは先月の日本GPでC2タイヤのバリエーションを使用して同様のテストを実施したが、大幅な改善が見られなかったため最終的にこの仕様の廃止を決定した。

2023年F1第17戦日本GP リアム・ローソン(アルファタウリ)

 ピレリは、F1の進化に追いつくためにシーズンごとにタイヤを進化させているのが常だ。特にかつてないほどにマシンの重量が増加している点を、ピレリは翌年の製品開発に向けた要因として考慮しなければならない。

 しかしピレリは、タイヤの変更が行われるのはF1がタイヤウォーマーの使用禁止を予定している2025年であり、2024年は現在の仕様のタイヤが引き継がれると述べている。

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