立憲・共産が次期衆院選に向けて連携合意?野党共闘実現への道筋とは?解散はいつ?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。

2023年10月27日に公開された動画のテーマは……立憲・共産 次期衆院選で連携合意?

ゲストに選挙プランナーの松田馨氏をお招きし、次期衆院選に向けた野党共闘の動きについて語っていただきました。

立憲と共産の連携合意の報道あり!その真相とは?

【このトピックのポイント】
・野党共闘実現には非常に高度な調整能力が必要
・立憲は候補者擁立に苦戦気味?参政党は小選挙区ですでに97人擁立予定
・2024年は注目選挙が目白押し。松田氏は7月の解散総選挙を予想

立憲と共産 次期衆院選で連携に向けて合意か

時事通信から、立憲の泉健太代表と共産党の志位和夫委員長が次期衆院選の連携で合意したとの報道が出ています。

しかし、事の真相は臨時国会召集にあたって泉氏ら執行部が野党各党にあいさつ回りを行い、共産党とは次期衆院選に向けて意見交換を行ったということのようです。

いずれにしても野党共闘に向けて具体的な議論がなされたわけではないようで、松田氏は「見出しが飛ばし気味だった」とコメントしました。

野党共闘をめぐっては、連合の動きも気になるところ。芳野会長は「共産と共闘する立憲の候補者は推薦できない」という旨の発言をしており、両党の連携実現に向けてハードルの1つとなっているようです。

このハードルを乗り越えるためには「政治の知恵や技術が必要」と松田氏。どのような候補者調整を行い、表向きにどう見せるのか、その上で泉氏と芳野氏が話し合いお互いの顔が立つポイントで折り合いをつけることができれば野党共闘は実現可能だとコメントしました。

野党共闘に向けては、日本維新の会や国民民主党との関係も気になります。

松田氏は、次期衆院選で野党第一党を目標に掲げる維新と立憲が共闘することはかなり難しいとコメント。一方で国民民主党については立憲、維新いずれとも部分的に共闘する可能性はあるとの見方を示しました。

ただ、国民と共産、維新と共産の共闘はほぼ不可能です。そういった状況の中で立憲はどのように野党の議席を最大化するのか、手腕が問われています。

松田氏「泉代表大変ですよ、本当。大変な時の代表だと思います」

次期衆院選 各党の候補者擁立状況

次期衆院選に向けた各党の小選挙区の候補者擁立状況を見てみると、立憲は前回214人擁立したのに対し、10月23日時点で161名に留まっています。

松田氏「苦戦している印象になりますよね、前回と比べると」

MC伊藤由佳莉「若手議員からも200人以上は擁立しようという話が出てましたね」

一方、世論調査の比例投票先では野党第一党の位置につく維新は148名の擁立を予定。目標の150人に向けて着実に積み上げており、松田氏は「立憲対維新の野党第一党争いは大きな注目点」とコメントしました。

共産党は121人の候補者を擁立していますが、候補者調整によってはこの数を下げる可能性があります。

松田氏「どれぐらい下げてくるかってところですよね」

MC伊藤「2021年をどう総括するかというところも非常に重要かなと思いますが」

野党共闘に対してはさまざまな批判がありますが、松田氏は自公政権発足当時は相当な批判があった点に言及。野党共闘に対しても批判をどう受け止め対応していくのか、「難しい判断だと思います」とコメントしました。

MC伊藤が注目したのは参政党。小選挙区だけですでに97人の擁立を予定しています。

松田氏によると、参政党は比例代表では定数の多いブロックに固めて候補を擁立する戦略を立てているとのこと。松田氏は「一定の議席を取る可能性はある」と予測しました。

保守党の受け皿という意味では、日本保守党の動きも気になるところ。現時点で候補者擁立は発表していませんが、これから擁立する可能性は十分にあり、次期衆院選への影響に注目が集まります。

社民党は現時点で6名の候補擁立を予定。村山富市元首相のおひざもと大分での擁立にこだわり、党存亡の闘いに向けて気合が入っているようです。

れいわ新選組は現時点で候補擁立は8名とそれほど多くありませんが、前回の衆院選では比例代表で議席を獲得、今年は統一地方選挙で多くの地方議員を誕生させるなど党勢を拡大しており、次期衆院選に向けた今後の動きに注目です。

国民民主党は26人の候補擁立を予定しています。昨年の参院選では得票数を伸ばしており、次期衆院選では小選挙区で勝てる強い現職議員にプラスして比例代表でも議席を獲得することが予想されます。

政治家女子48党は現時点で小選挙区は0人とのことですが、比例との組み合わせの中で新たな動きを見せてくるのではないでしょうか。

2024年は注目選挙が目白押し

2024年は次期衆院選の可能性がありますが、それ以外にも注目の選挙が実施される選挙イヤーとなっています。

7月には東京都知事選挙があり、小池百合子氏が3期目を目指して出馬するのかどうかが注目されます。

9月には自民党総裁選挙があり、松田氏はその前に解散総選挙があると予想しているとのこと。「来年、通常国会の会期末ですよね。なので7月投開票の選挙っていうのが1つの可能性としてはあるんじゃないかと思います」とコメントしました。

また、公明党の代表選挙も同時期に行われます。山口那津男氏は現在8期目。次の代表を誰が担うのかが注目ポイントです。

また、公明党の代表選挙は新進党時代の反省から毎回無投票で行われているとのこと。松田氏は「与党の一角を占める公明党の代表選挙となれば注目されるので、何か開かれた形で行われるようになると面白いのでは」とコメントしました。

MC伊藤「ぜひ各党の皆様には開かれた議論をしていただくと、政治への関心が高まるんじゃないかなと私も思います」

11月には立憲民主党の代表選挙が予定されており、夏に解散総選挙が実施されればその結果も大きく影響することが考えられます。

さらに、国際情勢が不安定な中、アメリカ大統領選挙も控えており2024年は激動の1年になりそうです。

動画本編はこちら!

次期衆院選はいつになる?野党共闘に向けたハードルとは?

選挙ドットコムちゃんねるは毎週火曜日から日曜日の18時に公開!

ぜひ高評価とチャンネル登録をよろしくお願いいたします!

© 選挙ドットコム株式会社