首相「万博延期は考えていない」 会場整備費負担増で論戦

 27日の衆院予算委員会で、会場整備費が上振れにより最大2350億円となる見通しの2025年大阪・関西万博の在り方が議論になった。岸田文雄首相は、今後の対応を問われると「開催を延期することは考えていない」と明言した。立憲民主党の米山隆一氏は、新たな国民負担を招くとして、政府の取り組みを疑問視した。

 整備費の上振れを巡っては、大阪維新の会の大阪府議団が増額分を国に負担させるよう吉村洋文知事に要望している。米山氏は国民負担の可能性はあるかと質問。首相は、整備費を政府と大阪府・大阪市、経済界が3分の1ずつ拠出する枠組みに言及し「その基本は堅持する」と強調した。

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