「そんな可能性があるとは…」100億円で獲得したトナーリが違法賭博で出場停止へ…それでも今週末は出場可能?指揮官「可能性は高い」

FIGCから10カ月の出場停止を受けたトナーリは出場可能?[写真:Getty Images]

違法賭博により10カ月の出場停止処分を受けたニューカッスルのイタリア代表MFサンドロ・トナーリ。しかし、エディ・ハウ監督は試合に起用できること考えているようだ。イギリス『BBC』が伝えた。

トナーリは今夏ミランから移籍金5500万ポンド(約100億1000万円)でニューカッスルに加入。プレミアリーグで8試合1ゴール、チャンピオンズリーグ(CL)で3試合出場、カラバオカップ(EFLカップ)で1試合に出場していた。

しかし、イタリアサッカー界を大きく揺るがす違法賭博スキャンダルの容疑がかかると、ギャンブル依存症であることも告白。イタリアサッカー連盟(FIGC)から10カ月の活動停止処分を受け、来年のユーロ出場も叶わなくなった。

ニューカッスルではトレーニングやフレンドリーマッチは出場できるとされていた中、ハウ監督は28日のプレミアリーグ第10節のウォルバーハンプトン戦に出場できると考えているようだ。

「我々はニュースや声明を聞いているが、現時点ではイタリア当局からは何も受けていない」

「再び彼が我々の試合に出場できる可能性は高いと思う。禁止令が課されるまでに、いくつかのことを起こさなければならないとまだ考えており、様子を見てみよう」

今回発令された出場停止処分は、欧州サッカー連盟(UEFA)や国際サッカー連盟(FIFA)には承認されておらず、確定した処分ではない。なお、FIGCは、出場停止に加え、2万ユーロ(約320万円)の罰金もトナーリに科している。

トナーリは、18カ月の出場停止に合意した上で、そのうちの8カ月は「ギャンブル依存症からの回復」を目的とした治療のために減刑されることとなった。

ハウ監督は「それもどうなのか分からない」とクラブでのトレーニングなどもできるかは現時点では不明とのこと。処分が承認されるかどうかが重要になる。

改めて、トナーリの賭博に関しては獲得時には全く知らなかったとハウ監督は語った。

「自分が持っている知識に基づき、その時点で決定を下す。我々は彼をサッカー選手として本当に気に入っていたが、そんな可能性があるなんて思ってもみなかった」

「もちろん、一定期間は質の高い選手がいないことにフラストレーションと失望はある」

「明日、何が起こるかというのは誰にも分からないということだ。貴重な教訓だと思う。我々にはこの事態に対処するのに十分な強靭なチームが必要だ。これは、人生とフットボールの一部だ」

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