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10月27日、2023年MotoGP第17戦タイGP MotoGPクラス初日のプラクティスがチャン・インターナショナル・サーキットで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は20番手となり、予選Q1からのアタックとなる。
前戦の第16戦オーストラリアGPではバイクのフロントエンドのフィーリングに悩まされた中上は、予選と決勝ともに最後尾で終え、苦戦を強いられていた。第17戦タイGPは3連戦最後となる大会だが、午前のFP1では序盤からトップ10圏内に食い込む走りを見せ、ホンダ最上位での発進となった。
FP1はフロントにソフトタイヤ、リヤにハードタイヤを履き、セッション中は1セットのみでアタックを行っていた。序盤から上位に食い込む走りを見せ、順調にタイムを短縮させていく中上は、終盤まで8番手をキープ。しかし、終了間際に他のライダーたちのタイム更新があったため、トップ10圏外となったが、1分31秒599をマークして11番手で終えている。
午後のプラクティスでは、フロントとリヤともにミディアムタイヤでアタックを開始し、開始早々1分31秒460で3番手に食い込む。徐々にポジションを下げてしまうが、中盤頃まで9番手につけていた。残り20分頃にアタックを再開させると、1分30秒990をマークして8番手に浮上。
ところが、終盤になるに連れて全体のタイムが上がり始め、中上は徐々にポジションを落としてしまう。それでも最後までアタックを行い、タイムを更新したが、イエローフラッグでタイムがキャンセルされるなど不運にも見舞われてしまった。そのため、トップから1.164秒差の20番手で終え、予選はQ1からのアタックとなる。
午前から午後の序盤にかけては、やや苦戦の状況が改善されたかと思われたが、今大会も中上にとって引き続き厳しい戦いとなりそうだ。オーストラリアGPではスプリントは天候状況により開催されなかったが、予選とスプリントではポジションアップと追い上げに期待したい。
■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶(プラクティス:20番手)
「この数戦で苦戦してきたフロントエンドのフィーリングがよくなり、バランスの面で一歩前進することができました。その結果、ペースはよくなったのですが、ミディアムタイヤのフィーリングが完全ではなく、ベストなアタックができませんでした」
「さらに、セッション終盤にベストタイムを記録したのですが、イエローフラッグでキャンセルされる不運もありました。今日はいくつかポジティブな結果が得られました。明日の予選とスプリントでさらに前進したいです」
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