ドラフトから一夜明け石川県勢の2選手喜び語る

キャッチボールする大谷投手=高岡市の高岡西部総合公園

 プロ野球ドラフト会議から一夜明けた27日、千葉ロッテマリーンズから指名を受けた石川県勢2選手がそれぞれの練習拠点で喜びを語った。

  ●大谷「名前負けしない」 ロッテの「オオタニサン」へ 小松出身、2位指名

 2位の大谷輝龍(ひかる)投手(23)=独立リーグ・富山GRNサンダーバーズ、小松市出身、小松大谷高OB=は高岡市の高岡西部総合公園野球場で取材に応じ「直球と分かっていても抑えられるような、ファンが盛り上がる投球をしたい」と意欲を示した。

 大谷投手は2位指名は全く予想していなかったとし「まだ気持ちが落ち着いていない」と話した。大谷翔平選手(エンゼルス)と同様に「オオタニサン」と呼ばれることについて「名前負けしない選手になりたい」と力を込めた。

  ●武内「子どもが憧れる投手に」 星稜高、育成1位

 育成1位の武内涼太投手(18)=星稜高3年、大分県出身、写真=は同校グラウンドで「支配下か育成かギリギリの評価だと聞いていた。素直にうれしい。子どもたちの憧れの存在になりたい」と意気込みを示した。

 前夜は寮で仲間とテレビ中継を見守り、運命の瞬間を待った。山下智将監督が「空になったコップを何回も口にしていた」と明かすと照れ笑いを浮かべた。実家の母は「よかったね。頑張らなくてはいけないね」と喜んでくれたという。

 祖父は元プロ野球選手の長尾辰雄さんで、奥川恭伸(ヤクルト)に憧れて故郷を離れ、夢のプロへの切符をつかんだ。武内投手は「自分はコントロールが悪いので、まずはそこを鍛えたい。星稜の先輩の岩下大輝さんや、佐々木朗希さんから多くを学び、一日も早い支配下登録を目指す」と語った。

 星稜高出身のプロは22人目で、育成指名は武内投手が初めて。

武内涼太投手

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