秋の日差しを浴びてたわわに実ったミカンが神奈川県内有数の産地である伊勢原市でも収穫期を迎えた。
三浦半島や相模湾を一望する高台にある農園「あかざと園」(同市善波)では、千本以上の木で年間60トンを収穫、もぎ取りに都内などから約4000人が訪れる。現在は「宮川早生」「田口早生」などが最盛期を迎えている。
園主の飯塚正晃さん(74)は「今年は当たり年。最近の寒暖差で色づきも良くなった。甘みと酸味のバランスが取れ、うまさに深みが出ている」と太鼓判を押す。「日常生活から離れて自然を満喫しながら楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。
同市では92軒の農家が計約25ヘクタールで栽培。10農園でもぎ取りが可能となっている。問い合わせは、JA湘南伊勢原柑橘選果場電話0463(93)2267。