イスラエル、地上侵攻開始は否定 ガザ北部で激しい空爆

イスラエルの攻撃で白煙がのぼるガザ地区=24日(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル軍報道官は27日夜(日本時間28日未明)、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザへの陸上部隊による越境作戦を拡大すると表明した。米ABCテレビによると、報道官は地上侵攻の開始ではないと述べた。中東メディアなどによると、ガザ北部では27日夜、激しい空爆もあった。通信状況が悪化しているという。

 AP通信によると、途切れることのない空爆による爆発が数時間にわたりガザの空を照らした。ハマス側は境界フェンス付近の数カ所で、戦車を含むイスラエル軍との激しい戦闘があったと伝えた。

 通信状況の悪化は、攻撃に伴う負傷者の救助活動にも悪影響を及ぼす恐れがある。

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