「本当のことを届けなさい」事故で虚偽の届け出、父親にとがめられ…20代女性巡査を処分 兵庫県警

兵庫県警察本部=神戸市中央区

 父親名義の乗用車で物損事故を起こし、虚偽の届け出をしたとして、兵庫県警は、阪神方面にある警察署の地域部門に勤務する20代の女性巡査を9月26日付で警務部長注意処分とした。神戸新聞社の情報公開請求で分かった。

 県警によると、巡査は7月26日夜、同僚の女性1人と知人男性2人の計4人で奈良県内をドライブ。知人男性の1人の運転で飲食店から出る際に、駐車場のポールと接触したという。

 巡査が父に電話で報告すると、110番するよう促され、指示に従ったが、父から「他人に運転させるな」と言われていたことを思い出した。そこで「私が運転したことにする」と他の3人を説得し、駆け付けた警察官に身代わりで名乗り出たとされる。

 翌27日、巡査が帰宅すると、母からドライブレコーダーのデータを出すよう言われ、父が男性の運転で事故を起こしたことを確認。「本当のことを届けなさい」と父から言われ、改めて管轄の警察署に報告したという。

© 株式会社神戸新聞社