モナコ南野拓実、なぜ2シャドーで機能しているのかを自ら解説 「ゴロウィンとは役割が違う、守備でも…」

モナコで蘇り、日本代表復帰も果たした南野拓実。

『Ligue 1 Show de beIN SPORTS』で、こう話していたそう。

「スペシャルさ。僕らは積極的な試合でいいシーズンスタートを切ることができた。

(シャドーは)好きなポジション、自分のベストが出せる位置。

ウィサム・ベンイェデルが作ったスペースに入っていくのが好き。そういうプレーをしている時は多くの自由があるし、今はとてもうまくいっているよ!

(2シャドーを組むアレクサンドル・ゴロヴィンと愛称が良い秘訣は)

ゴロと自分は指示が全く同じというわけではない。彼はボールを貰いに行って、起点になる。僕はスペースに入りこもうとする。

常にどうすればパスの流れから決定機につなげられるかを考えている。

僕らはボールを奪ったらすぐに相手ディフェンスのポジションを見て、どこのスペースを突くかを見定め、それを狙うんだ!全ては出来るだけ早く起きるようにしなければいけない。

チームがボールを失ったら、僕はそれを取り戻すために働く。自分がファーストディフェンダーさ。

ゴロとはその点で役割が違う。プレッシングとボールリカバリーも僕の仕事!特にタイトなスペースでね。今季はうまくやれているし、ポジティブなことさ」

「昨シーズンは難しかった。チームがあまり良くなかったので、自分のベストを出せなかった。

あの時、状況を変える立ち場にいたらそうしていただろうけれど、それが明確ではなかったので悔いがある。

正直でいたい。腹立たしいけれど、それで今のレベルに戻ることもできた。昨季の腹立たしさを過去のものにしたい。

監督交代を知った時、スタメンの座を勝ちとり、ベストな状態に戻りたいと思った。このチームでビッグシーズンにしたい。

シーズンは長いけれど、ここまではとてもうまくいっているよ!監督の指示に従って、出来る限りそのアイデアを実行しようとしている。

(今季再会したアディ・ヒュッター監督はレッドブル・ザルツブルク時代にも指導を受けたが)

当時の僕はドイツ語も英語も話せなかった。ちょっとシャイだったんだ。

ヨーロッパに来たばかりだったし、ほとんど何も知らなかった。監督は僕のことをすごくシャイだと思ったはずさ。でも、今は彼と話せるし、自分はこのグループ内で最も経験ある選手のひとり。

ずっと前から欧州でプレーするのが夢だった。ずっとそうしたかった。でも、いざやってくると、多くの困難に直面しなければいけなかった…。

でも、充実した経験だったし、振り返ってみると、様々な国でプレーするのは素晴らしいこと。かけがえのないものさ!

フランスでもっと多くの日本人選手を見てみたい。僕らがいいプレーをすれば、日本のファンに注目される。それは素晴らしいことだよ」

1トップのベンイェデルの下に南野とゴロヴィンを置くという形でプレーしてきたモナコ。

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ゴロヴィンはボールを受けて攻撃の起点になる一方、南野は空いたスペースに飛び込む。また、南野は守備面でも真っ先にプレッシングに行く役割も負っている。

それがうまく機能していたが、直近のメス戦では4-4-2にシステムを変更。前線を2トップにして、南野を右MF、ゴロヴィンを左MFに配置した。

モナコは2-1で勝利したが、南野は不発に終わったため、ヒュッター監督が再びシステムを変えるのか注目だ。

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