史上初の「3年連続異なるチームでワールドシリーズ制覇」なるか

アストロズがリーグ優勝決定シリーズで敗退し、今季も21世紀初となるワールドシリーズ連覇は達成されなかった。しかし、選手単位で見れば、ワールドシリーズ連覇を経験している選手はおり、レンジャーズのベテラン左腕ウィル・スミスもその1人である。スミスは2021年にブレーブス、昨季はアストロズの一員としてワールドシリーズ制覇を経験。もし今季もワールドシリーズを制した場合、「3年連続異なるチームでワールドシリーズ制覇」は史上初の快挙となる。

MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると、3年連続異なるチームでワールドシリーズの登録メンバーに入るのは、スミスが史上3人目。過去にはドン・ベイラー(1986年レッドソックス・1987年ツインズ・1988年アスレチックス)とエリック・ヒンスキー(2007年レッドソックス・2008年レイズ・2009年ヤンキース)が達成しており、ベイラーは現役生活最後の3シーズンだった。

しかし、ベイラーの所属チームがワールドシリーズを制したのは、1987年(ツインズ)の1度だけ。1986年(レッドソックス)は3勝4敗でメッツに敗れ、1988年(アスレチックス)も1勝4敗でドジャースの前に屈した。

ヒンスキーは2007年(レッドソックス)と2009年(ヤンキース)にワールドシリーズ制覇を経験。しかし、2008年(レイズ)は1勝4敗でフィリーズに敗れ、残念ながら「個人3連覇」を成し遂げることはできなかった。また、ブレーブスに移籍した2010年もプレーオフ進出を果たしたが、地区シリーズで敗退し、「4年連続異なるチームでワールドシリーズ進出」を達成することもできなかった。

スミスは2021年にブレーブス、昨季はアストロズでワールドシリーズ制覇を成し遂げ、今季はレンジャーズの一員として頂点を目指す。3年連続異なるチームでワールドシリーズを制した場合、史上初の快挙としてメジャーの歴史に名を残すことになる。

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