大分県産の生シイタケ旬入り宣言 「秋も深まり、おいしい季節に」【大分県】

セレモニーで生シイタケを収穫する関係者=27日、大分市豊海
生シイタケをPRする坂本憲治懇談会長

 生シイタケの旬入り宣言式が27日、大分市豊海の市公設地方卸売市場であった。安全、安心の県産需要は高まっており、生産者らが秋の味覚の活発な取引を願ってPRした。

 県椎茸(しいたけ)振興協議会(会長・佐藤章県農林水産部長)と県生しいたけ生産流通懇談会(坂本憲治会長)が主催した。佐藤協議会長(60)が「秋も深まり、キノコ料理のおいしい季節となった」などと宣言した。

 市場関係者と一緒に、原木や菌床から収穫するセレモニーをした。バター焼きの試食も振る舞った。

 この日は産地の県西部などから約1.1トンが入荷した。競りでは1キロ当たり平均952円(昨年比2円高)、最高値は1パック・100グラムで200円(同50円安)だった。

 原産地表示ルールの厳格化を受け、中国からの菌床の輸入が減ったことで県産の引き合いは強まっているという。坂本懇談会長(74)=九重町菅原=は「生産者にとっては追い風だ。高品質の商品を届ける」と話した。

 昨年の県内生産量は1813トン。菌床が86%、原木は14%だった。今年も同程度を見込んでいる。

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