教職員の連続不祥事受け異例の臨時校長会「性暴力の根絶へ」 栃木県教育委員会

 今年(2023年)9月、教諭のわいせつ行為に関する不祥事が短期間に連続して発生したことなどを受けて栃木県教育委員会は、27日に児童生徒への性暴力の根絶と再発防止の徹底を図るため校長を対象にした臨時の会合を開きました。

 会合の冒頭、挨拶に立った県教育委員会の長裕之教育次長は教諭による不祥事が立て続けに起きたこと受けて「憤りを感じる」「異例の事態」などと強い言葉で危機感を表し校長へ性暴力の根絶と再発防止を呼びかけました。

 これは今年9月、中学校教諭による生徒へのわいせつ行為が相次いで明るみとなりいずれも懲戒免職の処分を受けたものです。

 事態を受け県教育委員会は27日、公立の小中学校の校長を対象に臨時の校長会を開きました。過去3度開かれていますが2年連続で開かれるのは異例です。

 県教育委員会の担当者によりますと不祥事の共通点として教諭はわいせつ行為と認識していたものの制止ができなかったと話しいずれもSNSによるやりとりがあったことを挙げ、SNSを始めてから数カ月で重大な事態に陥ったということです。

 会合では再発防止に向けて教職員に対し改めて法律の理解や校内研修を通じた学校ごとの体制づくりを求めたほか事態を見逃さない風通しの良さや児童や生徒への相談窓口の設置などを促しました。

 また、県教育委員会では今後SNSなどの取扱いに関する意識調査を公立の小中学校の教職員を対象に行うということです。

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