保育園「熱が出てしまって…」私「先週も休んだのに…」復職後、息子の体調不良で1週間欠勤!?→職場の人からの言葉に涙

子育てをしながら仕事をしているワーママを悩ませるのが、子どもの体調不良です。体調の悪い子どものことはもちろん心配ですが、それに加えて仕事の悩みも出てきます。特に育休明けで、保育園に通い始めたばかりの子どもは体調を崩しやすいもの。

伊藤ぽんぽこ(@ito_ponpoko)さんは、2歳の息子のそうちゃんを育てるワーママです。Instagramで育児漫画を公開しています。

今回公開されたのは「ワーママ1年目、すくわれたコトバ」と題した漫画。育休1年目に職場の人からかけられた言葉にまつわる話です。

育休明けに待ち受けていたのは…

育休明けのぽんぽこさんの元に保育園から「熱が出てしまって…」と連絡がきました。

ワーママ1年目、すくわれたコトバ②(@ito_ponpokoさんより提供)

そうちゃんを迎えに行くためには、まず会社にお休みの連絡をしなければなりません。先週も休んでいたというぽんぽこさんは、会社に迷惑がかからないようにと、急いで連絡をします。

その後お迎えに行ったぽんぽこさんですが、そうちゃんの熱は次の日もその次の日も下がりません。日中は平熱なのに夕方には熱が上がってしまう…それでもそうちゃんは元気だったそうです。

ワーママ1年目、すくわれたコトバ⑤(@ito_ponpokoさんより提供)

元気なのになかなか熱の下がらないそうちゃんに、ぽんぽこさんはモヤモヤしてしまいます。熱があっても子どもが元気なのは有難いことなのに、仕事のことを思うとモヤモヤしてしまう…きっと同じような思いをしたことのある人もいるでしょう。

1週間のお休みの後にかけてもらった言葉

結局1週間お休みすることになってしまったぽんぽこさん。申し訳ない気持ちで仕事を再開すると、職場の人たちから思いもよらぬ言葉をかけてもらったのです。

ワーママ1年目、すくわれたコトバ⑦(@ito_ponpokoさんより提供)

「もどってきてくれただけで嬉しい」
「子どもが熱を出すのは当たり前」
「ぽんぽこさんが休むことで、未来のワーママが休みやすくなるからみんなのためと思って休んで」

仕事を休んでしまった罪悪感でいっぱいだったぽんぽこさんは、職場の人たちの言葉に涙が出たそうです。

ワーママ1年目、すくわれたコトバ⑧(@ito_ponpokoさんより提供)

漫画を見た人たちからは「素敵な上司に先輩」「泣ける言葉」「救われました」など、さまざまなコメントが寄せられました。
子どもの体調不良で休むことは申し訳ないという気持ちでいっぱいになりますよね。しかしそれを「未来の誰かのため」とプラスの考えに変えてくれる言葉は嬉しいですね。

投稿された漫画について、ぽんぽこさんに話を伺いました。

復職に感じた不安

ー同僚の方の優しい言葉にどう思いましたか?
お休みに対して引け目を感じてしまっていたので、純粋に嬉しかったです。もしこの2人に何かあったときは、全身全霊をかけて私がサポートするぞ…!と強く決意しました。

ー社内で育休復帰をされる方は初めてとありましたが、復職するまでどのようなことが不安に感じましたか?
まず第一が、ブランク期間です。私の仕事は資格職ではないので、働かない期間が1年半近くあいたことで、シンプルに仕事のスキルが落ちてるんじゃないかな……と。そこが一番不安でした。

ー復職後、復職前に感じていた不安はまだありましたか?もしあった場合、どのようなことが不安に思ったかなどお伺いできればと思います。
最初の1ヶ月は、見事に不安が的中しました(笑)特に「仕事の段取り・根回し」が下手になったな〜〜〜と感じていました。ただこれについては、感覚が鈍っていただけで1ヶ月が経過するとだんだんと「あ、これはこうだったな」と仕事の進め方に慣れてきたなと思います。数ヶ月経つと復職前の不安は消えて、産休前と同じ気持ちで仕事に取り組めるようになりました。

仕事の学び、育児の学びをそれぞれ活かす

ー現在は育児とお仕事の両立について考えが変わったことなどありますか?
復職前は、「仕事か育児か、どっちを犠牲にするか」という思考だったんですが、復職後は「仕事で学んだことを育児に活かし、育児で学んだことを仕事に活かす」という考えに変わりました。
私は子ども(特に乳児)って「かなりやばいクライアント」だなと常々思っていまして。24時間勤務を強いられて、はじめての案件でOJTもなしで、給与は当然ゼロ、有給も使えない、クライアントの要求はコロコロ変わるし、正解を言葉で教えてくれない……。このクライアントに対して、「今はこれがベストだな」「この順番で段取りをすれば、うまく回るな」と毎日試行錯誤してきた経験は、仕事にそのまま活かすことができました。
仕事の疲れを子どもに癒してもらって、仕事の学びを育児にも活かす。逆もまた然り。どちらも“良いとこどり”していけばいいんだな、と今では考えています。

ひとりで悩まないでほしい

ー投稿にはたくさんコメントが寄せられていますが、どう思われましたか?
共感していただけて、すっごく嬉しかったです!同時に、「復職を不安に思ってるママさん」「同じく良い環境で働けてるママさん」「環境が悪く退職せざるを得なかったママさん」と色々な状況の方がいらっしゃったので、「世界標準規格ですべての会社がこうであってほしい…!」と強く思いました。

ー同じように悩むワ―ママさんに伝えたいことなどはありますか?
復職は、やっぱり不安が大きいと思います。やっぱり最初は慣れない生活で親も子も疲労困憊になるし、「このままやっていけるのかな…」と思ったことも私も何度もありました。ひとりで悩むとどんどんマイナス方向にいってしまいがちなので、職場でも家族でもSNSでも、周りに不安を吐露しながら過ごしていってほしいなと思います。

様々な立場の人が平等に働きやすい環境を

ー復職について、まだまだ肩身が狭い思いをしてしまう方がいると思いますが、企業に望むことはどのようなことですか?
ママさんに限らず、「様々な立場の人が平等に働きやすい環境作り」に取り組んでいただけたら嬉しいなと思っています。
私自身はワーママという立場ですが、ワーママばかり優先してフルタイムで働く独身の方の仕事の比重が重くなりすぎてしまっても、それはそれで違うよな…とも思っています。
様々な立場の人が、自分にベストの働き方で自分のスキルを活かして仕事をしていける、そんな企業が増えていったら嬉しいなと思います。

お互いに助け合いながら、尊重し合いながら仕事ができたらいいですよね。

ほ・とせなNEWS編集部

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