洋食屋のハンバーグをはさんだようなハンバーガー。
というのが、『無印良品 板橋南町22』にある『MUJI Kitchen』の「チーズバーガー」を食べた第一印象だった。
大手ファストフードのハンバーガーのパティと比べると、肉が3倍も4倍も厚い。
その分厚いハンバーグがジューシーで、ふんわりしていて、モチモチ。
バーガー専門店が増えているし、肉厚のパティを使っている店も少なくない。
けれど、この肉厚の「チーズバーガー」は、噛めば噛むほど甘みを含んだ肉汁があふれ出てくる。
ふわふわのハンバーグのなかに細かくきざんだタマネギが入っていて、シャキシャキ感も愉快だ。
洋食屋のハンバーグを食べているようだと感じたのは、手ごねハンバーグを使っているからだと思う。
洋食屋が鉄板で提供しているようなハンバーグをバンズにはさむと、こんな味わいのハンバーガーなるんだろうなあ、きっと。
「ケールとトマトとタマネギは地元農家が栽培したものを使っています」
と教えてくれたのは、『無印良品 板橋南町22』の食品担当の加藤結衣子さんだ。
分厚いハンバーグといろいろな野菜。ボリュームも食感も味も申し分がない、まさに理想的なチーズバーガーだと思う。
フライドポテトつきのセットと、自家製デリがつくセットもある
「チーズバーガー」を単品(850円/以下すべて税込)で頼むこともできるが、セットの用意もある。
ドリンクとフライドポテトがつくAセット(1,380円)。
ドリンクとデリがつくBセット(1,500円)の2種類だ。
『MUJI Kitchen』では厨房で作ったデリも扱っている。Bセットは、そのデリのなかから好きなものを選ぶことができるというわけ(選べないものもある)。
取材に伺った時間は、「イカとパプリカのセビーチェ」と「キャベツと雑穀米のコールスロー」を選ぶことができた。
チーズバーガーを食べながらAセットの「フライドポテト」、Bセットの「イカとパプリカのセビーチェ」と「キャベツと雑穀米のコールスロー」を実食。
フライドポテトは、細くカットしたジャガイモをカリカリに揚げてあり、スパイスをまぶしてあった。
ハンバーガーショップのフライドポテトはホクホク感を重視したものが多いが、ここのはカリカリでスパイシー。他所では食べられない、珍しいフライドポテトだと思う。食べる価値あり。
続いて「イカとパプリカのセビーチェ」。セビーチェというのはペルーの郷土料理だそうだ。簡単にいうとマリネ。ゆでたイカ、パプリカ、キュウリを大葉とレモンでマリネしてあった。
もうひとつは、「キャベツと雑穀米のコールスロー」。キャベツのコールスローは自分でもときどき作るが、雑穀米が入った、粒粒感のあるコールスローは初体験。自分はオリーブオイルと塩しか入れないが、このコールスローはクミンがきいていて、香りも愉しめた。
セットにつくドリンクにも、この店ならではの特徴がある。「MUJIクラフトコーラ」やジンジャエールなどの他、200円プラスするとクラフトビールも選べる。
食品売場のスナックや飲み物と一緒に食べたり飲んだりできる
最後に『MUJI Kitchen』が、よそと異なる特徴を紹介する。
ご存知のように、無印良品ではスナックやレトルト食品なども扱っている。個人的にはカレーが大好き。
ここ『無印良品 板橋南町22』では、今回紹介する「チーズバーガー」を食べながら同じフロアに並ぶ、食品売場の食品や飲み物をイートインコーナーで食べたり飲んだりすることができる。もちろん会計後ネ。
「たとえば、チーズバーガーを単品で頼み、他の『無印良品』にはない地元産ビールを飲んだり、好きなスナック菓子を食べていただくこともできます」(前出・加藤結衣子さん)
もっというと、電子レンジとカトラリーを貸してくれるので、レトルトカレーを「チン!」することもできる。
要するに、スーパーのフードコートと同じように利用できるというわけ。
フードコートにはラーメン屋やドーナツショップなどがあり、好きなものを買ってきてイートインコーナーで食べるよね? 同じ感覚で『MUJI Kitchen』で作ったチーズバーガーやデリや、無印良品の食品を食べたり飲んだりできるのだ。
つまり、自分だけのオリジナルメニューを開発する愉しみがある。あまりそっちの話をするとチーズバーガーから離れていくので、ここでやめるけど。
ここのチーズバーガーはまじでうまい。今回はクラフトコーラを飲みながら食べたけど、ビールと一緒にやったらどうなのか、機会があったら試してみたい。
【無印良品 板橋南町22内 MUJI Kitchen】
住所/東京都板橋区南町22-14
電話/03-6909-4511(代表)
営業時間/10:00~20:00
無休
(うまい肉/ 中島 茂信)