【東京女子】プリプリ王者・山下実優が“北欧の未確認モンスター”レジーナを退け初防衛!「また蹴り倒しにフィンランドまで行きたい」

東京女子プロレスが10月27日、東京・後楽園ホールで「ALL RISE ’23」を開催した。プリンセス・オブ・プリンセス王者の山下実優が“北欧の未確認モンスター”レジーナを苦戦の末に破り、初防衛に成功した。

10・9東京たま未来メッセで瑞希を下し、4度目のプリプリ王座を戴冠した山下の前に立ちはだかったのは初来日のレジーナ。フィンランドでは男子選手からFCF(ファイト・クラブ・フィンランド)ヘビー級王座を奪った強豪で、166センチ、105キロの大型選手。25日の調印式では机に足を乗せるなど悪態をついていたが、山下とは前哨戦なしの一発勝負となった。

ゴングが鳴る前、レジーナはボディアタックで奇襲。開戦して、戦場が場外に転じると、レジーナは鉄柱に山下の足をぶつけ、客席のイスに投げ飛ばした。両者がリングに戻ると、レジーナは足をマットに叩きつけるなど足に集中砲火。レジーナは豪快なダイビング・ギロチンドロップを繰り出すも、山下はカウント2でクリア。ピンチを脱した山下はミドルキック連打、ラリアット。

レジーナもチョップ、エルボー、裏拳で反撃。山下はリターンクラッシュをさく裂させるも、レジーナはジャーマン。山下もハイキックからジャーマンで返す。レジーナはラリアット、必殺のFinnish(ダブルアーム式パイルドライバー)を決めるも、山下はなんとか返す。

山下はハイキックからSkull Kickを叩き込むも、レジーナはスピア。さらにFinnishを狙うも、回避した山下はSkull Kick、クラッシュ・ラビットヒートを決めてレジーナを仕留めた。試合後、山下は握手を求めるも、レジーナは唾を吐きかけて退場。

マイクを持った山下は「レジーナ! ユー・アー・ソー・クレイジーモンスター。ワン・モア・ファイト! 瑞希を倒してベルト獲って、ここからだね。ここからチャンピオンとして、東京女子、私のやり方で盛り上げていきます!」と締めた。

バックステージで山下は「このプリプリのベルトかけてやるには、いい相手だったかなと思います。自分の国のチャンピオンで、ミクストマッチのチャンピオン。大きいだけじゃなく強かった。蹴っても蹴っても倒れない感じとか。最後私が倒したんで、ベルトを守れてよかったです。握手を求めても、唾を吐きやがったんで、次は私がフィンランドに行きたいですね。サウナに入りたいし、ムーミンにも会いたい。レジーナをまた蹴り倒しにフィンランドまで行きたい」とコメント。

レジーナは「私のペースで進んでる試合だと思ったけど、ここはウソはつけない。日本のレスラーにしては、ヤマシタはたいしたもんだと思う。ただ握手をするには値しなかった。まだそこまでいってない」と話した。

また、インターナショナル・プリンセス王座次期挑戦者決定8選手参加時間差入場バトルロイヤルは、最後の2人残りで、中島翔子がらくをロコモーション式ノーザンライト・スープレックス・ホールドで制して、11・19エディオンアリーナ大阪第2競技場で王者マックス・ジ・インペイラーに挑戦する権利を得た。ただ、インペイラーは11月10日に英国の団体EVEのロンドン大会でケーシーを相手に防衛戦を控えているため、この一戦で防衛した場合、タイトル戦になる。「ベルトに挑戦する機会からは最近遠ざかってて、いろんな方にベルトにって背中を押していただいてたので、今回つかんだチャンスを絶対にものにします。私を応援してくださるファンの皆さんに大阪でベルト姿を見せたいと思います。(体格差は)私も地球のビッグ怪獣なので、大きさでは負けないつもりです」(中島)。

なお、首の負傷のため半年ぶりの復帰戦となった坂崎ユカは瑞希とのマジカルシュガーラビッツで出陣し、ハイパーミサヲ&原宿ぽむと対戦。試合前、坂崎はケーキを顔に押し付けられる手荒い祝福を受けたが、試合が始まると、瑞希と同時場外ダイブを敢行するなど、いつも通りの好連係。最後は坂崎がマジカルメリーゴーランドで原宿を仕留めた。「東京女子らしく帰って一発目でできたので。とてもハッピーな気持ちです。(時間が)限られてるので全員いけるかどうかは分かんないですけど、できる限りのことは全部やって。全部楽しみたいと思います」(坂崎)

【大会名】ALL RISE ’23
【日時】2023年10月27日(金)
【会場】東京・後楽園ホール
【観衆】686人

▼第一試合 20分一本勝負
上原わかな&○HIMAWARI&大久保琉那 vs 凍雅&鈴木志乃&風城ハル●
10分6秒 逆片エビ固め

▼第二試合 20分一本勝負
水波綾&○愛野ユキ vs 伊藤麻希&鳥喰かや●
12分54秒 片エビ固め
※ヴィーナスDDT

▼第三試合 インターナショナル・プリンセス王座次期挑戦者決定8選手参加時間差入場バトルロイヤル 時間無制限勝負
○中島翔子<3> vs らく●<4>
17分53秒 ロコモーション式ノーザンライト・スープレックス・ホールド
※< >内は入場順。

【試合経過】
①○遠藤有栖<8> vs 桐生真弥●<2>
10分50秒 キャメルクラッチ
②○渡辺未詩<6> vs 鈴芽●<1>
12分14秒 体固め
※ティアドロップ
③○中島翔子/○遠藤有栖 vs 辰巳リカ●<5>/渡辺未詩●
13分4秒 同時オーバー・ザ・トップロープ
④○上福ゆき<7> vs 遠藤有栖●
15分16秒 エビ固め
※フェイマサー
⑤○中島翔子 vs 上福ゆき●
16分41秒 エビ固め
※フランケンシュタイナー

▼第四試合 20分一本勝負
○坂崎ユカ&瑞希 vs ハイパーミサヲ&原宿ぽむ●
10分51秒 片エビ固め
※マジカルメリーゴーランド

▼第五試合 スペシャルシングルマッチ 20分一本勝負
○赤井沙希 vs 荒井優希●
13分30秒 エビ固め
※ケツァル・コアトル

▼セミファイナル プリンセスタッグ選手権試合 30分一本勝負
<王者組>○乃蒼ヒカリ&角田奈穂 vs 宮本もか&長野じゅりあ●<挑戦者組>
14分36秒 ブリザード・スープレックス・ホールド
※第14代王者組が初防衛に成功。

▼メインイベント プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合 30分一本勝負
<王者>○山下実優 vs レジーナ●<挑戦者>
12分40秒 片エビ固め
※クラッシュ・ラビットヒート。第13代王者が初防衛に成功。

〈写真提供:東京女子プロレス〉

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